橋本聖子

アルベールビル・スピードスケート女子1500メートル銅
北海道出身

夏冬7回出場 「五輪の子」

 スピードスケート、自転車。両競技で、夏冬合わせて7回の五輪に出場するという、まさに五輪の申し子だった。

 高2で全日本スプリント、全日本選手権に優勝、日本スケート界の女王の座に就く。初めての五輪は84年、サラエボ。 以後、96年アトランタまで続く長い道のりの始まりだった。

 サラエボでは4種目に出場。この時は入賞を果たせなかったが、次回カルガリーでは出場した5種目すべてに日本新記録をたたき出し入賞、 一躍勇名をはせた。アルベールビルでは、1500メートルでついに悲願の銅メダルを獲得。 日本人女子としては初めての冬季五輪のメダルは、やはり「五輪の子」の胸に輝いた。

 しかし、挑戦はまだまだ続く。ソウル、バルセロナでは自転車競技で出場。冬季最後の出場となったリレハンメルでは、 3000メートルで転倒に巻き込まれて再レースという不運にもめげず日本新で6位入賞。再び日本中を感動のうずに巻き込んだ。

 95年、参院選に自民党から出馬して当選、「国会議員」として臨んだアトランタ五輪を最後に、競技生活から引退した。


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