大相撲初場所(来年1月11日初日・両国国技館)の番付が二十五日、日本相撲協会から発表された。九州場所で、貴乃花との同部屋決定戦の末に二度目の優勝を果たし、横綱昇進に挑む大関貴ノ浪は、東に回った。横綱は、貴乃花が東の正位。曙は横綱在位三十場所で、羽黒山と並んで歴代七位タイとなった。
関脇は、武双山が五場所ぶりに返り咲き。先場所、東関脇で7勝8敗と負け越した栃東は、西関脇にとどまった。小結には、魁皇と琴錦がそれぞれ返り咲いた。琴錦の三役在位三十場所は、長谷川と並ぶ史上一位タイ。
新入幕の旭天鵬は、モンゴル出身では二人目で、外国人としては八人目の幕内力士となった。五城楼は、三場所ぶりの再入幕。新十両は、階ヶ嶽、北勝光、金開山の三人。再十両は、若隼人のみ。
◇貴浪、綱取りに闘志◇
昨年春場所に続く二度目の綱取り挑戦となる貴ノ浪は「力士になった以上、横綱は夢。それに挑戦できて気持ちは充実している。今回は自分らしい相撲を取りたい」。前回は、トップの貴乃花と1差で終盤を迎えながら、最後に失速。結局、11勝4敗に終わり、昇進はならなかった。九州場所では、ここのところ影を潜めていた型にこだわらない豪快な相撲が復活。本人も自信を深めており、「一日一番という気持ちで力を出し切れば、(昇進は)大丈夫だと思う」と闘志を燃やしていた。
(12月25日12:18)
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