北沢欣浩

サラエボ・スピードスケート男子500メートル銀
北海道出身

無名選手がつかんだスケート初のメダル

 五輪スケート競技史上、日本人初、悲願とも言えるメダルを獲得したのは、まったく無名の法政大3年生だった。

 当時注目されていたのは、テクニック的には世界最高といわれた黒岩彰。 北沢は最終選考会で3位に食い込み、ようやく五輪代表の座を手にした選手。ところが黒岩選手が500メートルで10位と大番狂わせに終わり、 日本中がため息をついた直後の第5組で出走した北沢は、この大舞台でこれ以上ないという滑りを披露、 38秒30のタイムをたたき出して銀メダルの栄冠を手にする。

 大学卒業後は、実業団などからの誘いを断って故郷の北海道に戻り、事実上競技人生を終えた。 今は釧路市役所に勤務、子どもたちの指導にあたっている。


戻る