メダルラッシュ締めくくった4人衆![]() 「どうしても“本物”のメダルが欲しかった」。日本のメダルラッシュに沸いたアルベールビル五輪。有終の美を飾った日本男子チームの4人に共通した思いだった。 ショートトラックスピードスケートは、当時日本の「新・お家芸」とも言える競技。公開競技だったカルガリ五輪では、金、銀、銅各1つを獲得していたが、 あくまで公開競技での成績だけに、初めて正式競技に採用されたアルベールビル五輪にかける意気込みは激しいものがあった。 レースを引っ張ったのは、河合季信、石原辰義の両選手。河合は85、87年に世界選手権総合優勝、河合は86年の世界チャンピオンだ。 河合はつくば大大学院の卒業を1年間後回しにして五輪に賭け、既に全盛期を過ぎているとも言われる石原も、ベテランらしい駆け引きで、 決勝戦で、ニュージーランドに対して逆転劇を演じるおぜん立てを整えた。 リレハンメルではメダルを逸しているが、若手選手が育っている長野では、2大会ぶりのメダル奪取も期待される。 |