時速120キロで滑降

ルール・競技紹介

 リュージュとは、フランス語で「そり」のこと。その名の通り、そり遊びが競技化されたものだ。五輪では、 64年のインスブルック大会から正式競技に採用された。

 強化プラスチック製のそりにあお向けに乗り、氷面のコースを滑走する。ブレーキもハンドルもなく、 両足で挟んだそりの先端を足首で挟んで方向をコントロールする。最高時速は120キロ前後にも達する。

 勝負の大半を決めるのがスタートダッシュ。両手でバーを握りながら前後に反動をつけ、一気にそりを押し出す。 続いて鉄製のスパイクがついた手袋で氷をひっかきながら加速する。滑り出した後は、そりに体を密着させ、 空気抵抗の少ないフォームで滑走する。カーブでは、壁面の上側を滑らないようにそりをコントロールするのが、 タイム短縮のポイントだ。

 そりの重さは一人乗りが23キロ以下、2人乗りが27キロ以下。ボブスレーと同じように重量があるほど加速の点で有利なため、 なるべく同じ重さになるよう、選手の体重によってはソリに重りを付けることもできる。


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