I'M GLAD TO SEE YOU !
rock@yamaken.comの冒険●第6回


●君たちは世界の新しい王様



Let's Click! "A BOY".


たいへん長らくお待たせしました。
『君たちは世界の新しい王様(僕らは嵐のなかで生まれた2)』が刊行されました。

いろんな方からメールや手紙で「まだか!」との声が寄せられていた、『君たちは世界の新しい王様(僕らは嵐のなかで生まれた2)』がようやくのことで書店に並んだ。正直言って、ほっとしている。
これは自伝的な連作長篇小説で、その第2部がやっと出たというわけだ。東京書籍のK氏に「ロック版『青春の門』をやりましょう」と言われ、「そんなの無理にきまってるじゃん」と断わっていたのだが、ある時にやってみようかとふと思い、第1部を書いたのはいいのだが、第2部刊行までにこんなに時間がかかってしまった。
通しタイトルをどうしようかと悩んだ。いっそのこと『ロック版・青春の門』にしようかと思い、五木寛之さんに「………というわけなんですが、『ロック版・青春の門』ってタイトルにしてもいいですか?」と聞いてみたこともある。その時、五木さんは「ぼくはいいけど、もうちょっと考えたら」とおっしゃった。まあ、そりゃそうだよなあ。
しかし、考えれば考えるほど、『青春の門』というのはいいタイトルだ。スケールが大きいから、ストーリィがどっちに転んでも、内容を裏切ることがないではないか。
そういうタイトルはないかと思い悩み、悩んだ時はストーンズだといういつものパターンで、J.J.フラッシュの1行めの歌詞をパクらせてもらうことにした。だけど、『君たちは世界の新しい王様』はぼくのオリジナルアイディアだからね。ま、そんなの当たり前の話だけど。
バンドのほうの話だけど、SO MUCH TROUBLEが解散しました。ぼくは、ソロで音楽活動していくことにするよ。と言っても、まだ何も決めてはいないんだけどね。
というわけで、今月は、SO MUCH TROUBLEの日比谷野音でのライヴを収録しておきます。RealPlayerで見てください。SMTは、ここ1年は、たまにライヴをやるだけで、ほとんど活動休止状態だったんだ。つまり、既に解散状態だったってことだよね。それを互いに認めたくないものだから、形だけのバンドを維持してきたってわけだ。もちろん、まだやれるんじゃないかって気持ちがあったのも事実だけど。
ライヴをやらないかとか、CDを作ってみないかという話がないわけでもなくて、だけど冷静に考えると、それをSO MUCH TROUBLEでやるのは無理なんじゃないかと思ったんだよ。ベースの吉岡誠司がミラクル・シャドウズというトリオのバンドに参加してメジャーデビューすることになって、彼はこっちでもベースを弾いてくれると言ってるんだけど、やっぱりそれは恒久的なバンドの形ではないからさ。5人なら5人が、生活のすべてを捧げるのがバンドってもので、そういうことは残念ながらもうぼくらにはできないってことだよね。むしろ、あの頃、よくあんなことができたなと思うぐらいだよ。
でも、いちばんの問題は、たった今この時代にロックするってことに、自分がどういう意味を見い出せるかってことだよね。そのロックってものも、自分なりにつき合ってきたごく狭い範囲のロックってもので、そいつを掘り下げていくことにどれだけ力を注げるか。それはぼくだけじゃなくて、ロックファンなら誰もが考えてることだと思うけどね。ロックンロールという古い器に新しい価値をもれるかという問題に直面した時にね、SO MUCH TROUBLEがコアに持ってるコンセプトでは無理だとぼくは思ったんだ。それは、もしかしたらMacintoshとの出会いが大きかったのかもしれないけどね。
そんなわけで、8年にわたるSO MUCH TROUBLEの活動に、ここでピリオドを打つことにしました。ロックンロール・バンドとしちゃあけっこうイカしてたじゃん、と今ぼくは思っているよ。今まで応援してくれて、ほんとうに、どうもありがとう。新しい場所というか、ロックするための新しい方法を考えて、なるべく早くこのページでみんなに報告するつもりなので、それまで待っててください。今はまだ漠然としか言えないんだけど、ぼくにとっての文学作品やデジタルコンテンツとうまく融合して、ひとつの面白い世界を作れるような音楽ってものを、探してみようと思ってるんだ。
さて、『クロアシカ・バーの悲劇』は、『ア・ボーイ』が絶好調。SMTのピアノマンだった岩橋弘士がQuickTime Movieを作るために千葉市のワシントンホテルへ出かけたんだけど、彼もプレミアでヤケクソ気味の力業を発揮してくれるはずなので、ぜひとも見てほしい。
Movieに関してはソニー株式会社の機材協力を受けており、感謝しています。


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by coutersy of Masahiro Kuwana



鮎川 誠(DOS/V) VS 山川健一(MAC)ペーパーチャット TEXT from DOHOSHA MOOK「エムプラス」 Courtesy of WIRED MAGAZINE

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