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パイオニアは，97年10月初旬に米Apple Computer社から正式に「Mac OS 8のライセンスは行わない」との通告を受けた。パイオニアによると「現在はAppleから一方的に通告を受けた状況で，今後の交渉については社内で検討中」としている。

ただし「Mac OS 8」のライセンスが発行されず，しかもCHRP機についてはAppleがどのメーカーに対してもライセンスを行わないと明言しているだけに，パイオニアから新しいマック互換機の発売が難しくなったのは事実。

すでにライセンスと受けているマザーボードにパイオニアが力を入れているDVD-ROMドライブや次世代高速シリアル通信規格「IEEE-1394」（通称FireWire）ボードなどを組み込んで販売する道も残されている。しかし同社では最新のOSとマザーボードと組み合わせられない以上，ビジネスとして成立しづらいと判断している模様だ。95年から始まったパイオニアのマック互換機ビジネスに終止符が打たれる可能性は高い。

●写真●97年内に発売を予定していたパイオニアのDVD-ROMドライブ搭載のCHRP仕様のMac OS互換機（写真は「MACWORLD Expo/Tokyo '97」で参考出品したもの）。日の目を見るのはきわめて難しくなった