Power Macintosh G3の速度をチェック 9600/350を1割上回る
[Friday, November 28, 1997 シリコンバレー・オフィス発、山田 剛良+平沢 真一=日経MAC]
日経MACシリコンバレー・オフィスにてPower Macintosh G3 266 Minitowerを入手。さっそくシマンテックの「System Info 3.5」を使って簡単なベンチマーク・テストを行った。
結果はグラフの通り。97年8月に登場したばかりの最高速マック「Power Macintosh 9600/350」より1割近く処理が速いことが分かった。これが9600/350よりかなり安い価格で手に入るのだから,事件である。
アップルによると,G3シリーズはハイエンドではなくミドルレンジの製品。しかし,9600/350を速度面で抜いているとなれば,少しでも高い性能を求める映像やデザインのプロたちがG3に注目するのは当然の話だ。だが,G3をプロの道具としてとらえ直すと,いくつか見劣りする点が浮かび上がる。
例えば,RAMのスロットが3基しかなく,最高でも384MB(128MB×3枚)までしか増設できない(9600/350のRAMスロットは12基)。VRAMも6MBまでしか積めない(9600/350は最大8MB)。PCIカードを3枚しか搭載できない(9600は6枚まで差せる)。ハードディスク(HDD)のバスがIDEなので,9600シリーズのHDDと互換性がない,などだ。PCIスロットの数やHDDの件は目をつぶっても,搭載できるRAMの量に難点を見る人はかなりいるに違いない。その辺りの拡張性を確保したモデルが早く出てくるよう,期待したいものだ。
(詳細な分析記事を12月18日発売の日経MAC 98年1月号に掲載します。ご期待ください)
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