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インタウェア,PowerBook 2400/1400向け PowerPC 750カードを98年2月から出荷 [Thursday, November 20, 1997 改井 満=日経MAC] インタウェア(http://www.iijnet.or.jp/Interware/)は,PowerBook 2400と同1400向けに,PowerPC 750と512KBのバックサイド型2次キャッシュ搭載したMPUアップグレード・カードを開発中だ。98年2月から3月にかけて出荷する。特に,このMPUカードを装着したPowerBook 2400cは,米国で97年11月10日に出荷されたばかりの「PowerBook G3」に並ぶ性能をたたき出すはずで,モバイル・ユーザーにとって見逃せない新製品となるだろう。 PowerPC 750は,シリーズ初の2次キャッシュ専用バスを備えたMPU。PowerBookに搭載する場合,システム・バスより2倍以上速い100MHz以上で2次キャッシュへアクセスする「バックサイド」システムを採用できる。MPUの動作周波数が同じなら,システム・バス上に2次キャッシュを置かざるを得ないPowerPC 604eを凌ぐ性能を発揮する。 PowerBook 2400用には240MHz版のPowerPC 750を搭載し,98年2月下旬から3月上旬にかけて出荷する見通しが濃厚だ。ただ,260MHz版が搭載される可能性もある。一方PowerBook1400用は動作周波数233MHz版を搭載し,98年2月上旬に出荷する。2次キャッシュ・バスの駆動周波数はいずれもMPU動作周波数の1/2。価格は2400用,1400用とも市場価格で12万円程度になる模様。アップグレードはショップで行うことを前提に,今後詳細を詰めるという。 インタウェアによると,PowerPC 750では同603eよりも省電力設計が進んでいるので,PowerBook 2400c用の240MHz版アップグレード・カードでも,256KBの2次キャッシュ付き166MHz版PowerPC 603eに対して,消費電力が50%増加する程度に納まっているという。2400cの場合,冷却ファンを新たに加えるなどの方法を取らなくても,熱対策に問題はないとしている。240MHz版にするか,260MHz版にするかは内蔵バッテリーの持続時間,MPUチップの調達などを勘案して,最終決定する方針だ。 PowerBook 2400cはPowerBook系列の中で2kgを切る唯一のモデル。PowerBook G3や3400cと同様の新しいアーキテクチャー(64ビット幅,40MHz駆動のシステム・バスを持ち,周辺回路をPCIバスに接続する)で設計されている。これに対して,PowerBook 1400は一世代古いマザー・ボード(680x0系の32ビット幅,33MHz駆動のシステム・バス,16ビット幅の入出力バスを持つ)である。この理由から,開発中のMPUカードをそれぞれ組み込んだ場合,2400cの方が1400よりもはるかに処理が高速になるはず。 |
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