リスクなしでオンライン・ショップを持てる インターネットのフランチャイズ・ショップ
[Thursday, December 25, 1997 田村 嘉麿=日経MAC]
アスキーは,同社が行っている,オンライン・ショッピング・サービスの「アスキー・ラピッド・コマース・サービス」(arcs)のフランチャイズ「WeBranch」を開始した。
arcsに登録した個人/法人(オーナー)のWebページ上に商品購入のための「ブランチボタン」があり,客がそのボタンをクリックすると,arcsのサイトに飛び,製品を購入できる。オーナーには特別な金銭的な負担がかかることなく,製品の売り上げのうち5〜40%のブランチコミッション(マージン)が手に入る仕組みだ。
オーナーにとってうれしいのは,自分にリスクがかからないこと。客とトラブルが発生した場合は,アスキーがその対処をする。また,一度登録しておけば,オーナーはWeBranch!のメンテナンスをしなくても,arcsが常に最新の情報を用意する。
オンライン・ショッピングで問題になるセキュリティーは,氏名やクレジット・カードの番号を暗号化するSSLサーバーを使用して安全を図っている。さらに,将来的にはクレジット・カードの番号を暗号化するSET(Secure Electronic Transaction)サーバーを取り入れる予定だ。
オーナーになるためには,ブランチコミッションの入金先になる銀行口座と,Webページを持っていること。そして,オーナーになる前に,arcsに登録する必要がある。
ただし,客もarcsに登録しなければ使えない。
98年1月末からCAFIS(Credit And Finance Information System)を採用し,リアルタイムでクレジット・カードの認証を行う予定だ。これによりクレジット会社で行われるカード番号の認証時間をなくすことができ,より短時間に品物が手に入る。またCAFIS導入と同時に,小説といったコンテンツの販売を開始する。
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