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最新版で“フォント管理ツール”に進化した Adobe Type Manager Deluxe 4.0J [Tuesday, December 2, 1997 星野 純=日経MAC] 「Adobe Type Manager(以下ATM)」は,Type 1フォント(PostScriptフォント)のアウトライン・データを,画面表示やQuickDrawプリンターでの印刷のためにラスタライズするソフトウエア。新パッケージの「Deluxe 4.0J」では,これまでの単機能なコントロールパネルから,Type 1,TrueTypeといった形式を問わず,フォントの総合的な管理機能を備えるユーティリティーへと進化した。
Type 1フォント・ラスタライザーである基本モジュールの最新版「ATM 4.0.2J」は,すでに「Adobe Acrobat 3.0J」などの製品に付属している。4.0.2Jは,画面表示の精度が向上し,アンチエイリアス表示や「マルチプルマスターフォント」注1)の設定といった新機能を備える。パッケージ版(4.0.3J)には,基本モジュールの上記の機能に加え,総合的なフォント管理機能が追加されている。 競合製品に一歩差を付けるフォント管理機能 フォント管理機能は大まかに言って,マック上の任意の場所(リムーバブル・メディアやネットワーク・ボリュームを含む)にあるフォントを任意の組み合わせ「セット」にして管理,フォントの使用/不使用の設定,フォント・ファイルの検証,書体見本の表示・プリントの4点からなる。 登録したフォントは和文/欧文,Type 1/TrueTypeを問わず,ワンタッチで再起動せずにアクティブにできる。書類を開く際にアプリケーションからの要求に応じて,自動的に必要なフォントをアクティブにすることも可能だ。 基本的な機能は,米Symantec社の「Suitcase 3.0J」や米ALSoft社の「マスタージャグラープロ2.0日本語版」といった既存のフォント管理ツールと変わらないが,DTP系ユーザーの多くがすでにATMを使用していることを考えると,1本ですべてこなせるようになったのは歓迎できる。 また,アドビの製品だけあってフォントの種類(和文Type 1フォントのOCF/CID注2)の種別も分かる)やバージョンといった,細かい情報が得られることや,書体見本がプリントできるなど重宝する機能は多い。 ATM本体のほかに,書体をファミリーごとにまとめ,それぞれの字形でフォント・メニューに表示するユーティリティー「Type Reunion」の最新日本語版「Deluxe 2.0J」を同梱する。日本語名でのメニュー表示に対応している。 付属フォントは,旧パッケージのモリサワ基本2書体(「リュウミンL-KL」,「中ゴシックBBB」)および欧文13書体の組み合わせから,「タイプバンク明朝M」,「タイプバンクゴシックB」および欧文30書体となった。 旧パッケージ・ユーザーのほか,アドビ製品ユーザーに特別価格(9800円)で提供する注3)。
【製品データ】 注1)1つのフォントから文字の太さなどが異なるファミリー書体を生成し,代替によってオリジナル・フォントの無い環境でも近い状態で再現できる米Adobe Systems社の技術。欧文のみで利用可能。 注2)CIDはアドビが提唱する文字数の多い言語フォントのための新しい仕様。OCFは従来の形式。 注3)「ATM 3.xJ」,「Adobe Plus Pack」,「Adobe Value Pack」,「PageMaker 6.x J」,「Illustrator 7.0J」,「Photoshop 4.0J」のユーザーが対象となる。 |
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