▲T o p |
ホット・ニュース |
ホット・ニュース
Nikkei MAC CD目次 |
変更前の状態を99回分まで記憶 作業のやり直しを可能にするFlashBack 1.0J [Monday, December 1, 1997 加藤 小也香=日経MAC] FlashBackはファイルに加えられた変更点を,保存するごとに記憶するアプリケーション。変更を加える前の状態に最大99回まで遡って作業を復旧することが可能だ。指定したファイルを一定時間ごとに自動保存する機能もあり,バックアップ・ツールとしても使える。
大事な書類は小まめに「保存」したほうがいい。でも保存してしまってから,もとの方が良かった,と後悔した場合はどうしたらいいのだろう? 1度の失敗なら,大抵のソフトの場合,Command+Zで「やり直し」ができる。しかし,3つ前の作業に戻りたいといったことは,変更を加えるたびに別名ファイルを作って保存していかない限り無理(QuarkXPressなど一部のソフトは除く)だ。 「FlashBack」はこれを自動処理で可能にしてくれるアプリケーション。最大99回前までの作業の履歴を管理する。ワープロ,表計算,画像処理などほとんどのアプリケーションで利用可能。ファイルメーカーProのようにアプリケーションが絶えず変更を保存しているものについても途中経過を残しておける。 特筆すべきは,この履歴管理ソフトは,作業前と後の差分ファイルを記憶している,というところ。保存のたびにいちいちファイルを丸ごと保存しているわけではないので,ハード・ディスクを浪費してしまうことがない。テキスト・ファイルのように軽量のデータを扱っている場合ならともかく,数十MB単位の画像処理をしている時にはありがたい。 また,履歴管理を開始する際,オリジナルのファイルのバックアップも生成されるので,誤って元のファイルを削除してしまっても復元は可能だ。これは差分ファイルと一緒に圧縮されて初期設定フォルダの中の「FlashBack初期設定フォルダ」に保存される仕組みとなっている。
使い方は非常にシンプル 使い方は非常にシンプルだ。履歴を取りたいファイルをFlashBackの画面上にドラッグ・アンド・ドロップするだけで設定は完了。アプリケーション名は自動的に表示される。何世代前まで保存するか,といった設定はアプリケーションごと,あるいはファイルごとに行える。「復旧」は画面上の戻りたいバージョン名をクリックするか,デスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすればいい。ただし,履歴は分刻みで名前を付けて管理するため,1分間に何度も保存した場合は,復旧後のファイル名が同じになって上書きされてしまう。復旧時にファイル名を変えるなどの工夫が必要だ。 ファイルの自動保存機能も付いている。設定画面で保存周期を指定できる。ネットワークでつながった別のマックにあるファイルでもバックアップが可能だ。
【製品データ】
|
Copyright 1993-1998 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved. This page was last updated on Wed, Apr 15, 1998 at 9:26:02 PM. Site Developed by Rei Watanabe |