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アドビ,初のオリジナル和文PSフォント 「小塚明朝」ファミリーを発表 [Friday, December 5, 1997 星野 純=日経MAC] アドビシステムズ(http://www.adobe.co.jp/)は12月1日,同社初のオリジナル和文PostScriptフォント・ファミリー「小塚明朝」を発表した。
小塚明朝は,出版・印刷の使用に堪えるディジタル・パブリッシング用の本格的な明朝体ファミリー。本文用の「小塚明朝EL(Extra Light)」,「同L(Light)」,「同R(Regular)」,「同M(Mideum)」,見出し用の「同B(Bold)」,「同H(Heavy)」の6つのウエイトから成る。各ウエイトは用途,使用条件に配慮したデザインとなっている。例えば,最も細いELは,キャプション(図や写真の解説)など非常に小さなサイズで使えるように,横線を太めにしている。 フォント形式はCID注A)。対応アプリケーションがあればCIDの拡張機能である字体切り替え,文字詰めも行える。また,フォントのバックアップ・コピーが可能で,かつ解像度制限やアウトライン・データのプロテクトがない。「Adobe Acrobat」の次期バージョンで予定されている和文フォントの埋め込み機能にも対応できる注B)という。 書体名になっている小塚昌彦氏は,これまで,毎日新聞社で活字書体のデザイン,モリサワで「新ゴ」ファミリーなど主要書体のデザインを手掛けてきた人物。現在,アドビの日本語タイポグラフィディレクターとして,同社のオリジナル和文フォントの開発チームを指揮している。 アドビは小塚氏指揮の下で,ゴシック体も開発中だ。基本となるオリジナルの明朝,ゴシックを揃え,同社の標準的な書体にしたい考えだ。 パッケージは,各書体ごと(各4万9000円),6書体パック(19万8000円),ATM注C)用(6書体,7万2000円),の3種類を用意する。98年1月下旬出荷予定。問い合わせは,03-5423-1860。 注A)米Adobe Systems社が提唱する和文PostScriptフォントの新仕様。日経MAC98年1月号(97年12月18日発売)のNikkei MAC Reportに関連記事。 注B)Adobeの文書交換技術Acrobatが備えるアウトライン・フォントの埋め込み機能は現在英語版でしか利用できない。 注C)「Adobe Type Manager」。PostScriptフォントを画面表示や非PostScriptプリンターへの出力のためにラスタライズするソフトウエア。 |
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