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既存モデルに一工夫 販売店主導のお買得マシン [Monday, December 15, 1997 田村 嘉麿=日経MAC] 出荷が迫ったPower Mac G3シリーズや既存マックの値ごなれを横目でにらみつつ,互換機メーカーや販売店が,既存モデルをベースに一工夫,ハイエンドからエントリーまで,コスト・パフォーマンスを高めたモデルを続々販売し始めた。
ラディウス,ビデオ編集用に ラディウス(03-5434-5351,http://www.radius.co.jp/)と報映産業(03-3665-3418)は12月9日,共同で「SuperMac S950」をベースにCPUをPowerPC 750/250MHz搭載カードに交換,ビデオ・キャプチャー・カードやUltra SCSI WideタイプのRAIDシステムを組み込んだ「VideoVision Workstation」を発売した。 こうしたチューンナップは拡張機器同士やシステムとの,いわゆる“相性”で,動作が不安定になることがある(詳しくは1997年12月18日発売の日経MAC特集およびNikkei MAC Reportを参照ください。RAIDシステムの詳しい解説や,実際に編集部でPowerMac 8600をフルチューンした過程で発生したトラブルなどを掲載しています)。VideoVision Workstationの場合は,ラディウスがこうした問題が発生しない組み合わせを検証し,それを“商品”として販売するわけだ。 「VideoVision Workstation」はメイン・メモリーとビデオ・キャプチャー・カードの仕様が異なる2機種が出荷される。いずれも米Newer Technology社製のPowerPC 750カード「MAXpowrPRO 250」を装着済みで,「VideoVision SP Workstation」(230万円)は208MBのメイン・メモリー,米Radius社の「VideoVision SP」ビデオ・キャプチャー・カードを組み込み,「同ML Workstation」(178万円)はメモリー80MB,「VideoVision ML」を搭載する。 このほかの仕様は同じで,内蔵ハード・ディスクは4GB,米ProMax Technology社製8GBのディスク・アレイ,米ixMicro社製ビデオカード「IMS TwinTurbo 128 M8」が組み込み済みで,Radius社製21インチ・ディスプレイ「SuperMac CR210D」(三菱電機製アパーチャー・グリルCRT,1600×1200ドット)が付属する。
コジマとT・ZONEが相次いで 家電量販店のコジマ(028-627-7756,http://www1.toppan.co.jp/kojima/)はPower Mac 5500/225をベースにしたグラフィック用途のオリジナル・モデル「Power Macintosh 5500・グラフィックモデル」を11月14日から発売した。価格は28万8000円。全店舗と通販で取り扱う。「Photoshop 3.0LE-J」,「Apple Color OneScanner 600/27」,グラフィック・デザイナー坂本廣樹氏監修の「グラフィック・パック」(非売品,作品集や教材テキストを含む)などをバンドルする。 一方,亜土電子工業(Tel.(03)3257-2778,http://www.ado.co.jp/)も同様にPower Mac 5500/225をベースにしたオリジナル・モデル「Power Mac 5500/225 Video Editing Model」を97年11月22日からT・ZONE全店で発売した。「Avid Cinema」(ビデオ・キャプチャー・カードを含む)を組み込んで,29万8000円。 UMAX,「1000ドル Mac」を出荷 ユーマックスジャパン(03-3451-4355,http://www.umaxjapan.co.jp/)は97年11月末に,Mac OS 8をプリインストールした「Apus」シリーズ,「Pulsar」シリーズの出荷を開始した。ローエンドの「Apus 2000/200」は「1000ドル Mac」とのふれ込みで,実際店頭では12万円台で入手できる。ハイエンドの「Pulsar 2500DP PROMODEL」は60万円台。また,97年8月25日以降にApusシリーズ,Pulsarシリーズを購入者に対し,無償でハード・ディスク・フォーマット・ソフトの「B's Crew 2.0.2」をバンドルしたMac OS 8システムCD-ROMを送付する。
UMAX製とラディウス製互換機 丸紅は,ユーマックスジャパンおよびラディウスのMac OS互換機をベースに,内蔵ハード・ディスク,拡張カード類を抜いたカスタマイズのベースとなる「ベアボーン」モデルを企画し,同社が販売店に97年11月末から卸し始めた。名称は「UMAX Pulser BB/233」,「radius SuperMac S900/233 BB」。両者とも実質同じ製品で,本体には,PowerPC 604e/233MHzカード,16MBのRAM,512KBの2次キャッシュ,フロッピー・ディスク装置,12倍速CD-ROMドライブのみを装備する。価格は共に19万8000円。販売やサポートはユーマックスジャパンとラディウスが当たる。 また丸紅は98年にPowerPC 750(G3)プロセッサー・カードの装着を前提に,CPUを搭載しないモデルも出荷する予定。こちらは,まずソフマップの店頭で販売する計画を立てている。ただし,97年12月中旬段階でG3プロセッサー・カードを安定して入手できず,価格的に折り合いがつかない。ソフマップ広報室の松田伸行氏によると「基本的にサービスを行う方向だが,詳しいことは決まっていない」としている。丸紅はソフマップ以外のショップやシステム・インテグレーターなどVAR(付加価値再販業者)向けに供給することも考えている。エンドユーザーの希望する仕様のMac OS互換機をショップやVARが責任を持って販売するもので,サポートも各販売店が行うことを計画している。 |
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