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Retrospect 4.0では, バックアップが2倍以上速くなります [Thursday, December 4, 1997 田中 雄二=日経MAC]
Larry Upton氏 バックアップ・ソフトの「Retrospect」がバージョンアップする。すでに米国では発売済みの新版「4.0」の日本語版が,3万2800円で98年1月に登場する注)。今回,製品のプロモーションのため来日した米Dantz Development社International SalesのDirectorであるLarry Upton氏に,4.0の新機能や今後の製品展開などについて話を聞いた。 ●Retrospect 4.0では,どこが機能強化されたのですか 代表的なポイントは3点あります。まず,ネットワークを経由したバックアップが,旧版3.0の2倍以上高速になったことです。マックのバックアップには,3.0ではAppleTalkしか使えませんでしたが,4.0では新たにTCP/IPをサポートしました。当社の実験では,3.0では15M〜20MB/分程度の速度でしたが,4.0でTCP/IPを使った場合45M〜50MB/分を実現しました。 次に,大容量のボリュームを扱えるようになったことです。4.0では1TBのボリュームまでサポートします。最後は,CD-RやCD-RWへの対応です。3.0ではオプションでしたが,4.0では標準でサポートします。 このほかにも,ルック・アンド・フィールをMac OS 8のデザインに合わせたり,バックアップしたファイルの一覧を出力可能にするなど,細かな改良も施しています。なお,98年1月にAppleは新しいファイル・システム「HFS Plus」を発表するようですが,これへはアップデーターを配付することで対応します。 ●Retrospectは,テープ・ドライブなど大容量記憶装置へのバンドルも多いですね そうですね。実は,OEM専用の新製品「Retrospect Express」を開発中です。640MBのMOやCD-R/RWを対象とした製品です。従来のCD-Rソフトと違うのは,ソフトによる圧縮を実現している点です。通常,1枚のCD-Rの容量は650MBですが,Retrospect Expressでは1GB以上のデータを収録できます。アーカイブとして使うのなら,多く記録できたほうがよいでしょう。この製品は,98年3月ぐらいからOEM先の製品にバンドルされます。 ●Windows版Retrospectの出荷を以前からアナウンスしていましたが? ネットワーク経由のバックアップ・ソフト「Retrospect Network Backup Kit」(旧名Retrospect Remote)では,クライアントのモジュール(Restorspect Client)は存在しますが,サーバー機能を持った製品はまだありません。実は,Windows向けサーバー製品を現在開発中です。先日(97年11月)のパソコンショー「COMDEX」で内覧会を行い,α版を披露しました。英語版を98年春に,日本語版は秋ごろに出荷する予定です。価格はまだ未定ですが,50〜100クライアント付きで,700〜800ドル程度で提供できればと考えています。 ●マックではほぼ独占でしたが,Windows市場には新規参入になります。勝算はあるのでしょうか 米国では,使用機種をマックからWindowsへリプレースする企業も出始めました。そのような企業向けに,使い勝手そのままに移行できることをアピールします。また,Windows用のOEM向けバックアップ・ソフトよりも価格を低く抑えることで,OEMメーカーに働きかけます。我々は,Windows版の発売後1カ月くらいで,マック版以上の利益を得られると見込んでいます。Windows市場の2%のシェアを得られればいいのですから。 (聞き手=田中 雄二) 注)旧版3.0からは8000円でアップグレード可能。日本ではメイトリックス(045-423-4400,http://www.matrix.co.jp/)が販売する。 |
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