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MACWORLD Expo/San Francisco '98 注目ハードは互換機とビデオ・カード [Monday, January 12, 1998 山田 剛良=日経MAC] 97年9月,Appleの政策転換で命脈が絶たれたかに見えたMac OS互換機メーカーだが,どっこい,ライバルの消滅を好機ととらえ,新機軸を打ち出すところもある。ハードウエアの見どころをまとめておこう。 気を吐くUMAXとMactell 現在Mac OS 8のライセンスを唯一受けたUMAX Computer社(http://www.supermac.com/)は「Tanzania II」(Power Mac 4400の改良型)ボードを採用した新製品「J710」を展示した(写真)。 J710は200MHzのPowerPC 604eを搭載するスリム・デスクトップ。CPUはドーター・カード上に載っており,ZIFソケットでマザーボードと接続する独自の方式だ。このCPUカードは「C500」(日本ではApus)と互換性がある。 このほか「Appleからの認証が降り次第」とのただし書き付きで「Tsunami」(Power Mac 9600同等)ボード・マシン「S900」(日本ではPulsar)にPowerPC 750を搭載して展示した。このマシンでは,CPUカード上にさらにZIFソケットでドーター・カードを載せる形式になっていた。つまりJ710やC500と共通のアップグレード・カードが使えるわけだ。UMAXの担当者によるとUMAX向けのPowerPC 750アップグレード・カードは米Newer Technology社が開発中とのことだ。 自社製PowerPC 750カードをバンドルするMactell 元気な姿を見せていた互換機メーカーがもう1社ある。米Mactell社(http://www.mactell.com/)である。Jobs氏の指導の下,Appleが互換機政策を転換した97年9月以降,急速に台頭した。「最近3カ月は常に前月の倍の勢いで業績が伸びている」(Roy Stocker社長)。少なくとも96年のExpo/San Franciscoでは姿を見かけなかったメーカーだ。 Mactell社のMac OSライセンスはMotorola社からサブライセンス。製品ラインナップはMotorola社のTanzaniaボードを利用した「XB」シリーズと,UMAXから供給を受けるTsunamiボード採用の「XB-Pro」シリーズの2種類。 展示会では,200MHz動作のPower PC 604eを搭載したXBシリーズをディスプレイ付きで1199ドル。XB-Proシリーズに自社開発のPower PC 750アップグレード・カード「G3 PowerJolt」をバンドルしたモデルを2595ドルで販売していた(写真)。 XBシリーズをラインナップする理由についてStocker社長は「今後は1000ドル以下のパソコンが主流になる。このマーケットを我々が担い,Mac OS全体の市場を広げることは,Appleの利益にもなるはずだ。Appleはこのマーケットに対応するモデルを出せていないからだ」と語る。 Mactell社はこのほか,グラフィックス・カードを3種類ラインナップする。125ドルの「Vision 3D」,157ドルの「Vision 3D Pro」および595ドルの「Vision 3D Pro II」である。 Vision 3D Pro IIはチップセットに,Number Nine Visual Technology社(http://www.nine.com/)の「Revolution 3D」で採用された「Ticket to Ride(Imagine III)」を,Vision 3D Proは同じく「Imagine 128 Series 2(Imagine II)」を採用している(ボード自体もOEMの可能性がある)。「Number Nineは現在マック市場に興味を失っており,我々との取り引きに応じてくれた」(Stocker社長)という。確かに現在のところ,Revolution 3Dマック版の予定は聞こえてこない。 グラフィックス・カードのIXMICRO,ラインナップを一新 「TwinTurbo 128M」シリーズで知られるグラフィックス・ボード・メーカーIXMICRO社(http://www.ixmicro.com/,旧Integrated Micro Solutions社)は今回のExpoでラインナップを一新した。 新しい「ix3D」シリーズは699ドルの「Ultimate Rez」,359ドルの「Pro Rez」,279ドルの「Mac Rocket」で構成される。Ultimate Rezは即日出荷開始,残り2つは60日以内に出荷を始める予定だ。 いずれも新開発の「TwinTourbo 128-3D」チップをエンジンに採用し,QuickDraw 3D RAVEアクセラレーション機能を持つ。 3つの違いはRAMDAC(ビデオRAMのディジタル信号をディスプレイ駆動用のアナログ信号に変換するサブシステム)の周波数とメモリーの容量——つまり最大表示画面サイズが異なる。Ultimate Rezが1920×1080ドット,Pro Rezが1600×1200ドット,Mac Rocketが1152×870ドットまで1670万色で表示できる。Pro RezとMac Rocketには,テレビ・チューナー,NTSC/PALビデオ入出力機能をつけ加える「Turbo TV」が装着可能だ。 |
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