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米FileMaker社長が来日
「成功企業はみな1製品にフォーカスしている」

[Monday, February 16, 1998 服部 雅幸=日経MAC]

(9k) Claris社から社名変更したばかりの米FileMaker社のDominique Goupil社長が16日,日本の記者団と会見。製品戦略転換の背景や今後の方針を述べた。

「Mac OS」などApple製品の販売をApple自身が行う理由は,ハード/ソフトを組み合わせるマーケティングの相乗効果を狙ったAppleの戦略だと言う。「ClarisWorks」の開発/販売をAppleに移管するのもAppleの戦略からで,累積1500万本のほとんどがマック版である点,Appleの教育市場での売上が全体の4分の1を占める点を理由に挙げた。FileMaker社は製品を「FileMaker Pro」関連に絞り,マーケットをビジネス市場にフォーカスする。

以下は同社長と記者団とのやり取りから,骨子を一問一答で紹介する。

●写真 新社名のロゴを披露する米FileMaker社のDominique Goupil社長とクラリスの宮本高誠社長(撮影:西畑浩憲=日経パソコン)


●今回の製品戦略転換/社名変更は旧Claris社独自の判断か,それともAppleから要請があったのか。

(同社資本を100%持つ)Appleから一方的に話が来たわけではない。旧Claris社とAppleの間でディスカッションして決めた。

●いつ頃から計画していたのか。

それは答えられない。だが計画が決まってから実行に移すまではすぐだった。Mac OS 8が好調で,今後のMac OS 9などに備えるために,すぐに実行する必要があった。

●ClarisWorksはともかく,ClarisImpactやClarisDrawなどをAppleが開発/販売するメリットは何か。

当社は情報管理ビジネスにフォーカスする。グラフィックス・ソフトのImpactやDrawはそれとは異質な製品だ。

●Windows市場で売れている製品を残して,それ以外をAppleが引き取ったように見えるが。

違う。マック/Windowsという観点からの決定ではない。

●FileMaker Proのマック版/Windows版の出荷比率は。

Windows版は96年は25%だったが,97年には50%になった。98年度の見通しについては言えない。累積300万本のほとんどはマック版だが,新規ユーザーはWindows版が多い。

●FileMakerだけで会社がやっていけるのか。

米AutoDesk社,米Quark社など成功しているソフトハウスはみな製品を1つにフォーカスしている。「コカ・コーラ」だってそうだ。成功要因は,その市場でナンバー1か2のプレイヤーになることだ。FileMakerはマック市場ではナンバー1,Windows市場ではMicrosoft Accessに次ぐナンバー2だ(Windowsのデータベース・シェアはAccessが60%,FileMaker Proが32%)。

●ビジネス市場にフォーカスするためには,FileMaker ProにもOracleなどのハイエンド・データベース・サーバーと連携する機能が必要ではないか。

これから徐々に発表して行きたいが,大企業ユーザーに入って行くために必要な機能や,新たな製品の追加は考えている。当社がここ数カ月で取り組む仕事がそれだ。ただし当社の哲学はあくまでも「Ease of use(使いやすさ)」だ。その中で企業ユーザーにフィットする機能や製品の強化を図っていく。当社のターゲットは決して全社的なシステムやミッション・クリティカルな分野ではない。

●ということは,Windows市場ではFileMaker ProとAccessはうまく棲み分けができているのか。

そうだ。Accessは開発者にとってはいいツールだと認識している。Windows版のデータベース・ソフトは昔はいろいろあったが,今はAccessとFileMakerだけに絞られていると思う。

●Rhapsody版のFileMakerの計画は。

97年に,FileMaker Pro ServerのRhapsody版を開発することを発表しており,その計画は続行している。だが具体的な話はまだできない。

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This page was last updated on Wed, Apr 15, 1998 at 9:39:55 PM.
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