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DTP,プリプレスの総合展示会
「PAGE 98」が開催

[Saturday, February 7, 1998 星野 純=日経MAC]

JAGAT(日本印刷技術協会,03-3384-3112,http://www.jagat.or.jp/)は98年2月4日から6日まで,東京・池袋の「サンシャインシティコンベンションセンターTOKYO」で,DTP/プリプレスの総合展示会「PAGE 98」を開催した。来場者数は,4日が1万8380人,5日が2万5130人,6日が3万2280人の計7万5790人で,昨年よりも若干減っているものの,ほぼ例年の水準。

今年の同展示会は「グラフィック・コミュニケーション」の進化をテーマに,関連企業93社が出展して行われた。

出展内容で数多く目に付くのは,ここ1〜2年のトレンドとも言えるCTP注1),大判インクジェット・プリンターといった製品。新たなものとしては,スタジオ用のハイエンド・ディジタル・カメラや,RIP注2)サーバーなどWindowsを利用したDTPのソリューションも目立つようになった。

今年の注目株は「Adobe PostScript 3」,「QuarkXPress 4.0J」

今回,アップルコンピュータは出展したものの製品展示は無く,セミナーを行ったのみ。プロ向け分野に注力するといいいながら,少々さみしいものだった。

代わりにマック関連で特に注目を浴びていたのは,アドビシステムズの「PostScript 3」(以下PS3)関連製品の展示(写真)や「CID」フォント注3),恒陽社グラフィック事業部による「QuarkXPress 4.0J」のデモなど。

(13k) ●写真● アドビシステムズは,いち早くPS3に対応した製品を展示。プリンターでは,日本ヒューレット・パッカードの「DesignJet 2500CP」,ソニー・テクトロニクスの「Phaser 360PJ」,セイコーエプソンの「PM-5000C」と専用RIP「PS-5000」の実機が並べられた

アドビのブースでは,PS3に対応した実際のプリンターが並べられたほか,ステージでPhotoshop,Illustratorなどのデモや,初のオリジナル和文フォント「小塚明朝」をはじめとするCIDフォントについての紹介が行われた。

恒陽社が98年春のリリースを予定しているQuarkXPress 4.0Jのデモには,Windows版も出るとあって常時人だかりができていた。

このほか,モリサワは,ようやく2月16日の出荷が決まったCIDフォントを展示。ただし,移行期のために従来版(OCF形式)のフォントをアップデートした「Renewal OCF」のリリースはCID版出荷後になる模様だ。また,Windows版フォントのリリース予定も現在白紙に戻ってしまっており,WindowsベースのDTPがマックと同じような環境になるには,まだ時間がかかりそうだ。

シーアールシーシステムは,ドイツCanto Software社の画像データベース・ソフト「Cumulus」の最新版4.0をデモした。Cumulus 4.0は,NT版のサーバーも用意され,完全にクロスプラットフォームでクライアント/サーバー・システムを構築することが可能だ

ハードウエアでは,会場内でも有数のブース面積だったハイデルベルグ・プリプレスが,4月上旬に249万円で発売するA3判対応業務用フラットベッド・スキャナー「CIRCON」を展示した(関連記事:「ハイデルベルグが新スキャナー」)。

キヤノングループの東京電子設計はA0判に対応した360dpiのBJプリンターを参考出品。98年春出荷予定で価格は100万〜150万円程度になる見込みだという。このプリンターと併せ,同機に対応した,PS3対応のハードウエアRIP「SuperPLEX」(50万円程度で98年夏出荷予定)および,キヤノテックが扱うソフトRIP「LEGATOSCRIPT」(19万8000円でプリンターと同時期の出荷予定)も参考展示した。


注1)Computer To Plate。コンピューターから印刷用の刷版を直接出力すること。これまでのディジタル・プリプレスでは,イメージ・セッターという出力機を使い,コンピューターからフィルム版(製版)を直接出力した後,刷版を作っていたが,CTPではこの1工程を減らすことができる。

注2)Raster Image Processor。PostScriptコードで記述されたデータを解釈し,ビット・イメージに展開するソフトウエア。

注3)CIDはCharacter IDの略。文字にID番号を振って管理することで,プラットフォームごとのエンコーディング(文字配列方式)の違いに制限されることなく,フォントを開発・利用できる方式。文字数の多い日本語などのために米Adobe Systems社が開発した。このほか,処理が速くなるなどの付加的なメリットがある。また,モリサワの和文PSフォントでは,CID化に合わせて字母の改訂も行われている。従来の形式はOCF(Original Composit Font)と言う。

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This page was last updated on Wed, Apr 15, 1998 at 9:41:38 PM.
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