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サミシかった,画像入力機器のデモ 注目は富士写のカメラとライノのスキャナー
[Thursday, February 19, 1998 佐藤 千秋=日経MAC]
今回のMACWORLD Expo/Tokyoは,画像入力機器を扱うメーカーの出展が少ないという印象が極めて強い。アップルが重点市場としているイメージング関係の「プロシューマー」に向けた周辺機器を出展するメーカーが減少しているのは,同社にとってゆゆしき事態と言えるだろう。
昨97年後半から,スキャナーの主要メーカーはA3判対応機や,高解像度機などを次々発表していた。しかし,会場内で目立っていたのは,ハイデルベルグ・プリプレスのフラットベッド・スキャナー「CIRCON」(写真1)だった。A3対応で,ライノタイプCPSブランドの最上位機種だ。日本マイクロテックは,専用の透過原稿台を持つ新フラットベッド・スキャナー「ScanMaker 5」を展示していたが,同社のブースは小さくおとなし目だった。 | |
| 低価格化と高画素化が著しいディジタル・カメラは,富士写真フイルムの150万画素ディジタル・カメラ「FinePix700」(写真2)が会場の人気を集めていた。ポケット・サイズのボディーで1280×1024ドットの画像を取得でき,しかも9万9800円という低価格が特徴だ。 |
スキャナーと同様に,ディジタル・カメラを扱うメーカーの出展が少ないこともあり,新製品などの発表はほとんどなかった。人目を集めていたのは,松下電器産業が既存のディジタル・カメラのボディーを,クワトロ・バジーナ大尉の愛機「MSN-100(百式)」のように金色に塗ったもの(写真3)や,富士写真フイルムのブースにあったディジタル・カメラ「DS-300」用の防水ハウジング(写真4)などだ。このハウジングは,富士写真フイルム製ではなく,サード・パーティー製だが,水中40mまで潜れる4気圧防水になっている。 | |
| また,こちらは出力機器だが,松下電器産業が小型軽量の液晶プロジェクターの新製品を出品している。98年2月中旬に出荷を開始する「TH-P500」だ(写真5)。大きさは240×151×325mmというA4ファイル・サイズで,重さは5.4kg。しかし,明るさは400ANSIlmを達成している。出力ドットサイズは800×600ドットだ。 |
イメージ処理こそ,マックが有利だと言われてきた分野だが,ここに来て周辺機器メーカーのフォローが薄くなっているようだ。もし,99年にもMACWORLD Expo/Tokyoが開催されるなら,今年出展をひかえたメーカーに,ぜひ帰ってきてほしいものだ。
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