Finderのインタフェースを活かした SOHO向けコミュニケーション・ソフト
[Saturday, February 21, 1998 星野 純=日経MAC]
エーアンドエーはSOHOや小規模ネットワークに向けたコミュニケーション・ソフト「NetMobile」を発表した。3月26日に2万4800円(5ユーザー版)で出荷する予定。
NetMobileは,Mac OSのFinderのインタフェースをそのまま活かしたユニークな製品。バックグラウンドでアプリケーションを起動しておき,送信用,受信用のフォルダを使って簡単にテキストやファイルを他者とやり取りできる。
ユーザーは,任意のソフトでメッセージ(テキスト)の最初に「To/宛先名(Boss等)」と書いて,送信フォルダに放り込めば自動的に相手に届く。例えば,スティッキーズで文章を書いて,テキストクリッピングを送信フォルダに入れてもいい。
ネットワークがインターネットに接続されていれば,インターネット・メールの送受信もそのままできる。必要なユーザーを順番に回る稟議書,掲示板,会議室予約といった機能も備える。
テキスト以外のファイルの場合は,フォルダを作り,フォルダ名に「To/宛先名」を付ければよい。特別にソフトを使っている感覚はなく,自然にFinderに統合されている。ちょうどPowerTalkをよりシンプルにしたような使い勝手だ。
クライアントと,送受信されたデータの一時物置の役目をするサーバーで構成される。ユーザー登録もフォルダを設定するのみと極めて簡単だ。プロトコルはTCP/IP。LocalTalk,Ethernetどちらでも利用できる。
ちなみにNetMobileを開発したのは,かつてマックを独自に日本語化する「SweetJAM」を世に出した大河内勝司氏(エーアンドエー取締役主席研究員)。エーアンドエーのブースでは,氏自身がNetMobileのコンセプトを解説した書籍「NetMobile革命」(3990円,「NetMobile/5ユーザ」75日間限定試用版付き)を購入すると,製品版購入時に書籍代金をキャッシュバックされるキャンペーンを実施していた。
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