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「我々のターゲットは“SOMO”」 米Sonic Systems社CEOに聞く [Monday, March 30, 1998 星野 純=日経MAC]
Sreekanth Ravi氏, 米Sonic Systems社(http://www.sonicsys.com/)は,マック用の各種LANカードやインターネット・サーバー・ソフト「Sonic Internet Server Suite」などで知られるメーカー。最近では,関連技術を集約し,クロス・プラットフォームで簡単に利用できるネットワーク機器に力を入れている。同社の今後の方向などを来日した同社CEOに聞いた。 ●最近はマック用ではなく,クロス・プラットフォーム向けのネットワーク関連ハードウエアに力を入れていますね。 ええ,そうです。ターゲット拡大のためには必要な戦略です。特に「Internet Server Suite」のような製品はApple次第,ですからね。しかし,全世界に250万台以上のインストール・ベースがあるわけですから,これからもマック用製品は続けていきますよ。 実際,97年にはマック用製品とクロスプラットフォーム向け製品の売り上げの割合は,97年に1:9だったのが,98年第1四半期時点では4:6になりました。これは,97年1月に出荷した「QuickStream PRO」と,97年10月に出荷した「Interpol」によるものです。98年は最終的に5:5まで持っていきたいと思っています。 最近の傾向としては,Farallon(現米Netpia社)やAsante(米Asante Technologies社),Dayna(米Dayna Communications社)など,マック寄りだった他のメーカーもクロスプラットフォームを打ち出しています。それぞれ注力する製品は違いますが,Farallonはハードウエアに関して比較的我々と似た戦略を持っているようですね。 現在の我々のメイン・ターゲットは,中小企業や学校,図書館などを含めた,SOHOよりもう少し規模の大きな環境“SOMO(Small Office Medium Office)”です。我々は,インターネット接続,セキュリティー,リモートアクセスといった要素を,このSOMOに対して使いやすいソリューションとして提供したいと考えいます。 ●特に「Interpol」のようなファイアウオール製品では,どういった特徴が“SOMO向け”ということになるんでしょうか? ファイアウオールは,たとえ小さなネットワークでも必要なものだと思います。そこでInterpolを開発したわけですが,ポイントは3つあります。 まず,既存のメジャーな製品,UNIXベースなどのいわゆるハイエンドなものは非常に高価だということです。100人分でソフトとハードを合わせて2万5000ドルほどかかるのでは,リーズナブルだとは思えません。 もう1つは,ハイエンド製品は設定や管理が極めて複雑ということがあります。ファイアウオールのトラブルのうち,40%ほどは設定ミスのせいだとも言われています。 3つ目は,例えばWindows NTサーバーのように多機能だが複雑なものはいらない,ということです。エンタープライズ用途ではないわけですから,もっとシンプルに,信頼性の高いセキュリティーとコンテンツ・フィルターのようなSOMO向けの機能を提供したいと思いました。 ●今後はあくまでハードウエアがメインということですか? 単純にそういうことではありません。ハードウエアと言っても,我々のアクセス・サーバーやファイアウオールには,PPPサーバーやDHCPサーバー,Proxy機能など,それぞれソフトウエアが含まれています。また,みな管理・設定用のWebブラウザーを搭載しています。 ソフト,ハードにかかわらず,これまで我々が取り組んできた技術が集約されているわけです。とりわけ“使いやすさ”とは何か,ということについては,マック向けの製品開発の中から学んできたと思っています。 (聞き手=星野 純) |
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