一体型のG3が米国で登場 ただし教育市場向けの限定モデル
[Wednesday, April 1, 1998 田知本 史朗=日経MAC]
米Apple Computer社は98年3月31日に一体型のPower Macintosh G3を発表した。4月4日より教育市場向けに販売を開始する。
新型機の名称は「Power Macintosh G3 All-in-one」。CPUはPowerPC 750(G3)の233MHz版,266MHz版の2種類が用意される。15.1インチのCRTディスプレイとの一体型で,全体に丸みをおびた新設計のきょう体は,教室での利用を考えた安全性が売り物。ヘッドホン端子を2つ装備し,身長に合わせてディスプレイの向きを自由に変えられるなど,教育機関向けの細かい配慮もなされている。15.1インチ・ディスプレイ下部に既存のPower Mac G3シリーズとほぼ同じ仕様のロジック・ボードを組み込んだため,全高は50.5cmと結構な高さで,重さは26.8kgとヘビー級だ。
4GBのIDEハード・ディスクと24倍速CD-ROMドライブを標準装備。フロッピー・ドライブの隣に口が開いているが,これはBTO(受注生産)オプションでZipドライブなどを装備するときに使われる。本体メモリーは32MBを標準で装備し,最大で384MBまで拡張可能。バックサイド2キャッシュは512KB。増設可能なPCIスロットは3枚。15インチのディスプレイは最大で1024×768ドットで表示でき,上位機種にはビデオ・キャプチャー機能を持つ。
気になる販売経路だが,米国およびカナダの教育関係のみで一般向けには販売しない。オンライン販売のApple Storeでの販売も行わない。価格は1500〜1800ドル前後となる模様。日本国内での販売については「予定はない」(アップルコンピュータ広報)とか。
|