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ブラウザーで遠隔地のAT互換機を操作 Java利用で操作側OSを問わない [Friday, April 17, 1998 松野 浩之=日経MAC] 日本アイ・ビー・エム(http://www.ibm.co.jp/)は,マックからでもWebブラウザーを使って遠隔地のIBM PC AT互換パソコンを操作できるソフト「Desktop On-Call 2.0」を発表した。 操作される側の画面情報を別のマシン上に表示させ,逆にキー・ストロークを受信するスクリーン・シェアリング・ソフトの一種だが,情報の相互伝達にインターネットとJavaを使っているのが新しい。Java実行環境を持つ比較的に新しいWebブラウザーさえあれば,マックをはじめ,UNIXワークステーションからでも,AT互換機を遠隔操作できるのが特徴だ。マックからAT互換機上のWindowsアプリケーションを利用したり,サーバーの管理者が自分のデスクからWindowsを管理することができる。
Desktop On-Callは98年4月24日に9800円(10ライセンス・パックは8万円)で出荷される。Desktop On-Callは遠隔操作したいAT互換機(以下サーバー)にインストールする。Windows95,WindowsNT,OS/2が動作していることが条件。操作する側(以下クライアント)はWebブラウザー以外,特に必要ない。 クライアントのブラウザーにサーバーのIPアドレスを入力すると,ブラウザーの中にサーバーのデスクトップが表示される。ユーザーはブラウザーの中でこのデスクトップを操作すれば,サーバーの遠隔操作が可能になる。 サーバーはデスクトップの画面イメージ(ビットマップ)を送り出しているわけでわなく,Desktop On-CallがWindowsやOS/2の描画命令の差分情報だけをJavaの描画命令に翻訳してしているので,普通の画像付きWebページをブラウズするよりは高速に動作する。サーバー上の必要なファイルをダウンロードすることもできるが,アップロードすることはできない。サーバー側には数十KBから100KB程度のプログラムが常駐する。マルチ・ユーザーには対応しておらず,一度に1ユーザーしかサーバーにアクセスできない。 今回300MHzのPowerPC 750(G3)カードを搭載したPower Mac 7600(メモリー64MB,Mac OS 8.1)で「Netscape Communicator 4.0」を使って,Desktop On-CallをインストールしたPentium 200MHz搭載のWindows 95マシンを操作してみたが,ファイル操作やテキスト入力程度の操作ならストレスなく使用できた。また公衆回線を経由したダイアルアップ接続でも,IBMの開発者は「転送するデータ量は非常に小さいので,社内LANと比較してもほとんどかわらないパフォーマンスを得られるはず」と語る。 新版は,97年12月に発売されたDesktop On-Call Version1.0の機能強化版。バージョン1.0のユーザーは,日本IBMのWebページ(http:/www.ibm.co.jp/pspjinfo/javadesk/)から無料でアップグレード用モジュールを入手できる。また,同製品の体験版もこのWebページからダウンロードできる。バージョン2.0の主な追加機能は,OS/2のサポート,256色の表示,ファイルのダウンロード機能,マウスの右クリックのサポート,Windows 95/NTのログオン・パネル・サポートなどである。 |
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