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300MHzのG3マック,5月下旬出荷 一足先にG3サーバー登場 [Thursday, April 9, 1998 改井 満=日経MAC] アップルコンピュータ(http://www.apple.co.jp/)は,98年5月下旬に動作周波数300MHzのPowerPC 750(G3)を搭載した最速のマック「Power Mac G3 MT 300」を出荷する。 それに先立ち今日4月9日,初のG3搭載サーバー「Macintosh Server G3」(写真1)を発表した。4月下旬に出荷する。 300MHz機には1MBの2次キャッシュ G3 MT300とServer G3は,その形状からも分かるようにPower Mac G3 MTと基本的には同じ。きょう体とロジック・ボードは同一のものを使う。ただし,ドーター・カード方式のCPUカードは,300MHz版ではPowerPC 750の動作周波数を引き上げたばかりではなく,バックサイド2次キャッシュを従来機の512KBから1MBに増やした。2次キャッシュ・バスの駆動速度はCPU動作速度の1/2の150MHz。
300MHz機とG3サーバーは CPUカードや付属ソフト以外,G3 MT 300の仕様はServer G3と同じになる模様だ。G3従来シリーズの弱点と指摘されてきたハード・ディスクやネットワークの高速化をPCIカードで実現した“足周り強化版”である。 G3シリーズのロジック・ボードには今となっては見劣りするSCSI 1(5MB/秒)のポートが1基あるだけ。このため,既存モデルは,SCSI 1よりも高速なATAバスに内蔵ハード・ディスクが接続されていた。 今回の新機種では米ATTO Technology社(http://www.attotech.com/)製のWide Ultra SCSI(40MB/秒)の「ATTO ExpressPCI」カードを内蔵する。このカードに2台の7200回転/分の高速ハード・ディスク注1)をデイジー・チェーンで接続,内蔵している。ATTO ExpressPCIは1系統しかないため,カード背面の外部出力用の接続コネクターはカバーで覆われている(写真2)。 一方,100/10BASE-Tカードは米Xynx社からOEM供給を受け,AppleがMac OSのOpen Transportに合わせてチューニングした独自のドライバーを添付している。
G3 Serverには8.1対応の プリインストールされているのはMac OS 8.1で,内蔵のハード・ディスクは,出荷段階から「Mac OS拡張」(HFS Plus)でフォーマットされている。HFS Plusに対応した米Conley社のRAIDソフト「SoftRAID2.0J」が付属する注2)。SoftRAIDは「Mac OS標準」(HFS)ではストライピングとミラーリングが可能だが,HFS Plus環境ではミラーリングのみ可能である。 G3 Serverは従来のWorkgroup Serverシリーズと異なり,「WebSTAR」やインターネット・ゲートウエイ・ソフトを同梱したバージョンがなくなり,「AppleShare IP 5.0.3」と「Mac DNS 1.0.4」が付属する1種類のみが販売される。AppleShare IP 5.0.3はMac OS 8.1(HFS Plus環境を含む)に対応,G3マックにチューニングされたバージョンだという。 なお,Server G3出荷後も従来のWorkgroup Server 9650は当面販売する。 ●写真1 300MHzのPower Mac G3と同一形状のMacintosh Server G3。異なるのはCPUカードと付属ソフト程度だ ●写真2 Server G3の背面下部。100/10 BASE-T用とWide Ultra SCSI用の2枚のPCIカードを内蔵。300MHz版でも同様になる見通し。Wide Ultra SCSIカードの背面コネクターはカバーで覆われされており,使えない。内蔵のハード・ディスク(2台)用にポートが使われているからだ
注1)ロットによって,米IBM社製か米Seagate Technology社製のハード・ディスクが装着される。ユーザーが選ぶことはできない。 注2)旧Workgroup Serverに付属した「AppleRAID」も同社製品がベースだった。 |
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