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米Apple Computer社（http://www.apple.com/）は，コンテクストメニューとAppleScriptを利用して，テキスト中から瞬時にメール・アドレスやURLといったインターネット関連情報を探し出し一覧できる便利なツール「Internet Address Detectors」（以下IAD）の無償配布を開始した。

IADは，かねてからAppleが将来技術として紹介していた「Apple Data Detectors」（以下ADD）の1つで，最初のパッケージとなる。

ADDは任意のソフト上で，選択したテキスト・データの中から特定カテゴリーのデータを瞬時に抽出し，コンテクストメニューで一覧する。さらに一覧した情報を，AppleScriptで他のアプリケーションと連携させて利用できる。例えばIADの場合なら，エディター上で文中から抽出されたURLに対して，「該当ページをWebブラウザーで表示する」といったコマンドですぐに表示させることが可能だ。

こうした機能は，一部のアプリケーションではすでに独自に実現している。だが，ADDには，コンテクストメニュー非対応のものを含むすべてのアプリケーションで使えること，検索対象の違うモジュール「Detectors」を追加可能なこと，また抽出した情報に対するコマンド「Actions」がAppleScriptで比較的容易に拡張できること，といったメリットがある。

IADを含む「ADD 1.0.2」は，Data Detectorsのホームページ（http://applescript.apple.com/data_detectors/）で入手可能。WebページにはIADのほかに，米国の住所を検索する「US Geographic Detectors」，世界各国の通貨単位に対応した金額を検索できる「Currency Detectors」といったDetectorsモジュールも用意されている(注・本稿執筆時点ではCurrency Detectorsはまだ公開されていない）。