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米StarNine社（http://www.starnine.com/）は3月27日，マックの代表的なWebサーバー「WebSTAR」の最新版3.0を出荷した。パッケージ価格は未定だが，先行するオンライン版の価格は499ドル。

WebSTAR 3.0は，FTP，プロキシー・サーバー機能をはじめ，Java Servlet^注1）機能，AIAT^注2）を利用した文字検索機能，OpenStepのWeb構築環境「WebObjects」で開発されたアプリケーションと連携できる機能，といった，数多くの機能（いずれもプラグイン形式で提供）が追加され，パフォーマンスも向上した。

SSI^注3）機能も拡張され，TCP/IP経由のリモート管理，Open Transport 1.3のシングルリンク・マルチホーミング^注4）にも対応している。

国内では，4月中旬から英語版，5月上旬に日本語版を発売する予定。ただし，日本語版Mac OS上では，英語版の，SMTPを利用したフォーム送信，およびAIATを利用した検索，の2つの機能がうまく動作しない。

このため，日本でのサポートを担当するアイ・ツゥ（info@i2j.com，http://www.i2j.com/）が日本語版パッケージに日本語環境用のSMTPフォーム送信機能を付属させる予定だ。AIATによる検索機能は，Mac OS側で日本語対応のAIATエンジンが実装されるのを待って，対応する予定だという。

価格は3月末時点で未定だが，旧版（7万9000円）と同等になる見込みだ。

注1）サーバー側でJavaのプログラムを実行する。

注2）Apple Information Access Toolkit。かつての次世代Mac OS「Copland」で標準装備される予定だった検索エンジン。当時は「V-Twin」と呼ばれていた。テキスト中に含まれる言葉の量によってランク付けすることで，ドキュメントを“内容”で検索することが可能。WebSTAR 3.0では，テキスト，PDFの内容を検索できる。

注3）Server Side Include。サーバー側の処理結果を，ダイナミックにクライアント側のページ上に表示する仕組み。

注4）1台のマシンで複数のIPアドレスを扱うマルチホーミングの1つ。1つのネットワーク・インタフェースに複数の複数のIPアドレスを設定できる。