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これが新一体型マック「iMac」だ
発表会場から緊急フォト・レポート

[Thursday, May 7, 1998 シリコンバレー支局,山田 剛良=日経MAC]

98年5月6日(米国西海岸時間),米California州Cupertino市で開かれた発表会では,Steve Jobs氏が自らベールをめくってiMacを満場の聴衆に紹介した。

「Appleは帰ってきた。この製品でAppleはコンシュマー市場に改めて挑戦する」。

「i」の文字には,internet,individual,instruct,inform,inspireといった意味が込められているという。

iMacは233MHz動作のPowerPC 750を搭載し,最大1024×768ピクセル表示可能な15インチ・モニターを内蔵した一体型マシン。

32MBのメモリー,2MBのビデオ・メモリー,4GBのハード・ディスク,24倍速CD-ROMというコンフィグレーションの予定価格は1299ドルである。

デザインはコンパクトで丸みを帯び,いかにもJobs氏好み。

グリーンの半透明プラスチックを随所に使い,ざん新な印象だ。

後部には持ち運びのための取っ手がある。Ethernetなどのインタフェースは側面にまとめられ,カバーで隠されるようになっている。

底面のカバーを開ければボードには簡単にアクセスでき,メモリーの増設も容易。しかしPCI拡張スロットはない。

前面パネルにはCD-ROMとステレオ・スピーカー,そしてIrDAインタフェース。

キーボードとマウスも本体とデザインを合わせた新仕様だ。

スケルトン・デザインの新しいキーボードとマウスはUSB(Universal Serial Bus)で接続する。シリアル,ADB,SCSIといった従来のインタフェースは一切ない。

「我々は昨年のWWDCで,Appleが今後注力するインタフェースはUSBとFirewireだとアナウンスした。その時が来ただけだ」(Worldwide Marketing担当副社長のPhilip Schiller氏)。

発表を受け,Appleの株価は30ドルを突破。ここ1年での最高値を付けた。

iMacは,Apple復活の切り札となるか。

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This page was last updated on Sun, Jun 21, 1998 at 2:12:07 PM.
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