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iMacのロジック・ボードを解剖 その構成は「むしろPowerBook G3」 [Thursday, May 14, 1998 WWDC特派,林 伸夫+山田 剛良=日経MAC] 米Apple Computer社(http://www.apple.com)は98年5月12日,開発者会議「World Wide Developers Conference」(WWDC)の報道陣向けセッションで新一体型マック「iMac」のロジック・ボードを公開した。非常にコンパクトにまとめられ,その構成は,Power Mac G3シリーズとは全く異なり,むしろ“2代目”PowerBook G3に近い。 主要機能をCPUカードに集積 iMacのロジック・ボードはCPUカード(中央奥,赤枠の部分)とI/O(入出力)ボードで構成する(写真)。先頃登場したPowerBook G3シリーズ同じ考え方だ。
iMacのロジック・ボード上面。中央奥がCPUカード。まだ最終的な仕様が固まっていないため,I/Oボード上の各種コネクターなどの詳細については明らかにされていない。 CPUカード上にPowerPC 750,2次キャッシュ・メモリー,Mac OS ROM,メイン・メモリー,PCIバス・ブリッジ内蔵のメモリー・コントローラーを載せている。つまり,システム・バスはこのCPUカード以外には存在しない。PowerPC 750と2次キャッシュだけをCPUカードに搭載したPower Mac G3シリーズとは全く異なる。 写真のボードはまだ試作段階のもので,実際の出荷時点ではかなり変わる可能性が残されている。セッションの中で明らかにされたところによると,iMacは初めてRAM内にROMのイメージを展開して動作するマシンとなる。したがって,CPUカード内の構成はかなり異なってくると思われる。 CPUカードはI/Oボードと専用のPCIコネクターで接続する。このCPUカードは形状,PowerPC 750や2次キャッシュ,メインメモリー・スロットの配置場所など,PowerBook G3シリーズとそっくり。 入出力ボードには新型コントローラー? 一方のI/Oボードは,iMacの後ろすぼまりのきょう体に合わせて後ろ側が斜めに切り取られた格好をしている。右側面に100BASE-TXのEthernet,2基のUSB(Universal Serial Bus),サウンド入出力ポートが備わる(写真)。
ロジック・ボード側面。右側面から見たところで,写真手前左からサウンド入出力,USB(2階建てで2基),100BASE-TX用ポートが並ぶ。左奥の従来製品に付いている標準のマウスが見える。このサイズをご覧いただくと,iMacのボードがコンパクトに作られているのが分かる。 基板中央にカナダATI Technologies社(http://www.atitech.com/)製の「3D Rage」グラフィックス・コントローラーがあり,その左側にビデオRAM拡張コネクターが配置されている。標準的なPCI拡張スロットはない。 これまでのようなSCSI,ADB,シリアルなどがなく新たにUSBなどを搭載したため,I/Oコントローラーは米Lucent Technolgies社(http://www.lucent.com/)製の新開発チップになった。これはI/Oボード裏面に装着されている。(写真)
I/Oボード裏面。写真中央部に新開発のI/Oコントローラー・チップが見える |
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