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NewerのPB2400用G3カード出荷秒読み UMAX Apus用220MHzG3カードも5月末に登場 [Monday, May 11, 1998 シリコンバレー支局,山田 剛良=日経MAC] 米Newer Technology社(http://www.newertech.com/)は98年5月第2週からPowerBook 1400用G3アップグレード・カード「NUpowr 1400 G3」の出荷を開始した(表)。米国での価格は216MHz動作品が699ドル,250MHz動作品が999ドル。
またMac OS互換機やPowerBook 2400用のG3アップグレード・カードの出荷予定も,Newer Technology社Director of CommunicationsのEric Dahlinger氏が明らかにした。「SuperMac C500/600」(UMAX Apus,AkiaのMicrobook Power/603eにも使える)と「PowerComputing Power Base」用の「MAXpowr G3」は「どちらも5月末に出荷できる見込み。価格は700ドル前後になるだろう」(Dahlinger氏)。 注目のPowerBook 2400用「NUpowr 2400 G3」は現在,開発の最終段階にある。製品は240MHz動作のG3に512KBのバックサイド2次キャッシュを備え,キャッシュ・レシオ(CPU動作速度と2次キャッシュ・バスの駆動速度の比)は3:2になりそうだ。
「2400用のカードはこれまでのノウハウが生かせない部分が予想以上に多い上,実装密度が高く,技術的に難易度が高かった」(Newer Technology社上級副社長兼CTOのRoger Kasten Jr.氏=写真)。開発は1400用のカードより先に進めていたのに,結果的には出荷の順番が逆になったのはそのためらしい。
「現在,最終のβテストに入ったところ。今のところ大きな不具合はなく,すぐにでも量産に入れる」(アジア/太平洋地区担当の猪川紀夫Region Manager)。現在の出荷予定は7月上旬,価格は900ドル前後。だが,予定より早く出荷される可能性もある。
記者が見た試作品(写真)にはすでにジャンパー線(基板上にハンダ付けされたケーブル;回路設計が完全に終了していない場合に“応急処置”として使われる場合が多い)などはなく,完成度の高さをうかがわせた。取り付けにはサービス・プロバイダーへ持ち込む必要があるが,PowerBook 2400を分解/組み立てできる技量を持つパワー・ユーザーなら,自分で取り付けも不可能ではなさそう。
試作品を組み込んだPowerBook 2400を使い,Norton Utilitiesに付属する「System Info」を使ってベンチマーク・テストを実施してみた。NUpowr 2400 G3搭載機は英語OS,比較対象の“素”のPowerBook 2400/180は日本語OS搭載と,じゃっかん条件は異なるが,その驚異的な実力の一端はかいま見れる。CPUの処理能力は約2.6倍,ビデオも1.2倍以上速くなる。 「出荷に関して,技術的な問題はほぼ解決した。現在の問題はむしろビジネス・プランの部分」(猪川Region Manager)。というのは,PowerBook 2400の出荷台数は世界的にみると決して大きくなく(10万台以内とみられる),しかもほぼ日本だけに集中していることに関係する。必然的にNUpowr 2400 G3のマーケットもほとんど日本だけになる。そのため,Newerは需要予測に苦しんでおり,生産量を決めかねているという。 NUpowr 2400 G3の登場を待ち望んでいる日本のユーザーはNewerに熱烈なリクエストを送るべきだろう。そうすれば彼らに勇気を与えられるはずだ。 Newer Technology社のメール受け付けは,info@newertech.com。
●Newer Technology社のデスクトップ機用G3アップグレード・カード「MAXpowr G3」。Power Mac 8100/7100用(上),Power Mac 6100用(中),UMAX「Apus」用(下)
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