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住友銀行（http://www.sumitomobank.co.jp/）は，日本では初めてマックからでも他行振り込みなどができる個人向けインターネット・バンキング「WEBダイレクト」を98年6月22日より開始する。

インターネットを使う他行振り込みまで行える本格的なサービスとしては，SECE（Secure Electronic Commerce Environment）と呼ばれる電子決済方式を利用するものが日本でも実用期に入っている（三和銀行）。だがブラウザーに専用のプラグインが必要で，このプラグインがWindows 95用しかなく，マックからは利用できなかった。

住友銀行のWEBダイレクトはユーザーは専用ソフトをインストールする必要はなく，「Netscape Navigator 4.0」「Internet Exprolor 4.0」のWebブラウザーのみでサービスを受けられるのが特徴。このためマックからでも利用可能だ。WEBダイレクトで利用できるサービスは，（1）残高照会（2）過去7日間の入出金明細照会（3）他行振り込み，都度振り込み^注2）を含む振り込み，振り替えの3種類。WEBダイレクトの年間手数料は1500円，振り込み手数料は別途必要（表参照）になる。

●WEBダイレクトの振り込み手数料
	1万円未満	1万円以上3万円未満	3万円以上
住友銀行本支店あて	100円	100円	300円
他行あて	300円	400円	600円

住友銀行は，97年1月からSSLサーバーを使ってインターネット・バンキング・サービスを行ってきたが，これまで残高確認や住友銀行本支店間の振り込みしかできなかった。WEBダイレクトは，新たに，口座を持つユーザーの電子認証を行うことで，他行振り込みなどのサービスを拡張した。電子認証サービスには日本ベリサインの「OnSite」を使う。さらに，セキュリティー強化のために，日本の金融機関としては初めて128ビット長のSSL（Security Sockets Layer）を使用して暗号化を行う（現在は40ビット長）。

注1）パソコン・バンキング・サービスについては日経MAC 98年5月号158ページに詳しい解説があります。お手持ちの方はぜひ併せてお読みください。

注2）振り込みの度に，口座番号を指定して振り込むこと。振り込みには都度振り込み以外に，インターネット・バンキングの申し込み時に銀行に振り込み先を登録しておく方法がある。