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アップルコンピュータ（http://www.apple.co.jp/）は98年5月26日，「QuickTime VR」を使った3次元仮想現実ムービー・ファイル作成アプリケーション「QuickTime VR Authoring Studio」の日本語版を発表した。価格は5万7800円で，6月下旬に出荷する。米国では97年に発売されたが，ようやく日本語化した。

QuickTime VRは，マック標準のマルチメディア技術「QuickTime」を使ってバーチャルリアリティー（仮想現実）をパソコン上で実現する技術。本製品，QuickTime VR Authoring Studioは，QuickTime VRを利用してバーチャルリアリティー空間を作成する統合環境。

仮想空間を表現する「パノラマ」，物体を3次元的に表現する「オブジェクト」，これらを組み合わせて移動可能な仮想空間を表現する「シーン」の3タイプのムービーを扱える。素材となる画像からそれぞれの種類のムービーを作成するツールと，素材や作業行程を管理するツールなどが付属する。複数のディジタル写真を基にパノラマ・ムービー素材となる長尺画像を作成するとき，継ぎ目を目立たなく合成できるなどなかなかよくできたソフトだ。