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Sonnet,68Kマシン向けG3カードを計画 98年夏の出荷に向けて現在開発中 [Monday, May 11, 1998 シリコンバレー支局,山田 剛良=日経MAC] 米Sonnet Technology社(http://www.sonnettech.com/)は,68KマックでPowerPC 750プロセッサーを使えるアクセラレーター・カードを開発中だ。Sonnet社のRobert Farnsworth社長が本誌とのインタビュー中に明かしたもの。
製品の詳細は明らかにしなかったが,98年夏ごろの出荷を目指し,現在開発を進めている。対象の機種は当面「Macintosh Quadra」シリーズになる。だが「技術的にはすべての68Kマックに適用可能。市場の要求があれば他の機種も検討する」(Farnsworth社長=写真)。
Sonnet社の68Kマック向けG3アクセラレーター・カードは,同社がかねてから開発を進めていたQuadraシリーズ向けのPowerPC 60xアクセラレーター・カードがベースになっている。 「我々は現在でも68Kマックのマーケットに積極的にコミットしている唯一のメーカーだ。多くの68Kマシン・ユーザーはPowerPCアクセラレーターを求めており,以前から開発を進めていた。PowerPC 60xアクセラレーターはすでに出荷直前のフェーズまで開発が進んでいる」(Sonnet社Sales & Marketing担当副社長のGreg LaPorte氏)。 Sonnet社が先週出荷した第1世代Power Mac用G3アクセラレーター「Crescendo G3」は,同じく第1世代向けに同社が98年1月に出荷した「Crescendo 604e」がベースになっている。「今回はCrescendoで使った技術が生かせるので,750カードを短期間で開発できる」(Farnsworth社長)。 ただ,68Kマックに搭載されているToolbox ROMは68Kコードだけで書かれており,本来PowerPCマシンでは使えないはずだ。そのため「68Kマシン向け750カードは不可能か,できても非常にパフォーマンスの悪い製品になり意味がない」(Newer Technology社上級副社長兼CTOのRoger Kasten Jr.氏)という意見が支配的だ。 かつて米DayStar Digital社が「Turbo 601」というPowerPC 601を使った68Kマシン向けアクセラレーターを出荷していたが「あれはAppleからROMのライセンスを受けたから実現した。現在のAppleの状況を見ると再びROMライセンスを行うとは思えない」(NewerのKasten Jr.氏) この点についてFarnsworth社長は「そのままではROMに問題があるのは事実。だが,詳しくは説明できないが我々はこの問題を回避する手法を開発した。他のベンダーはそれを知らないだけだ」と自信を見せる。
●Sonnet社が先週出荷した第1世代Power Mac用G3アクセラレーター「Crescendo G3」と装着の様子 |
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