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NECのインターネット接続サービス「BIGLOBE」（0120-86-0962，E-Mail: info@biglobe.ne.jp）は，ISDNルーターの普及を受けて「BIGLOBE法人会員サービス SOHOコース」を98年8月1日に開始する。ISDNルーターのNAT+機能（LAN上のマシンが持つローカルIPアドレスを接続に用いられるIPアドレスに変換する機能）を使って複数ユーザーが同時アクセスするケースを主眼としたサービスだ。

NAT+機能を利用して，同時に複数のユーザーが接続するケースでは，多くの接続サービス業者が同時アクセスを1ユーザー分と見なして課金している。半面，メール・ボックスはユーザー側のLAN全体で1個というのがほとんど。

BIGLOBEのSOHOコースはこうしたユーザーを対象としたもので，最大20ユーザーのIDを発行し同時アクセスを認め，1カ月間1万2000円の利用料金を徴収する。この月額基本料には，各ユーザーの利用時間合計時間が100時間までの料金が含まれる。超過分は6秒1円の従量制となる。

もちろん各ユーザーに個別のIDを発行し，それぞれのメール・アカウントを用意する。通常のWebサーフィンやFTPサイトへのAnonymousログインなどでは，同時に何人アクセスしようが，1ユーザー分として課金され，メールや認証を伴うサイトへのアクセスのみ，回線使用時間ではなく，ユーザー個別に利用時間をカウントして合算する。

BIGLOBEは，ユーザーが企業としてメールと有料コンテンツを中心に，だれが，何をどれだけ利用したかを把握したいというニーズに応えられるとしている。BIGLOBEは，その部分に関してのみ個別のユーザーごとにきっちり課金しようという考えである。こうしたサービスが，他の接続プロバイダーにも波及するかどうかが注目される。

また，SOHOコース開設に先立ち，7月1日，法人会員サービスに，長時間ユーザー向けの「定額60」コースを新設する。こちらは月額5000円の最低利用料金で60時間までの接続をサービスする。超過分は6秒1円の従量課金。BIGLOBEは従来の料金体系と比較して最大で80％割安になるとしている。