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ニコン（http://www.nikon.co.jp/）は98年6月15日，パーソナル向け35mmフィルム・スキャナー「COOLSCANIII」を発表した。価格は9万9800円で，7月上旬に出荷する。従来機「COOLSCANII」（8万9800円）の後継機になる。

光学解像度は2700dpiと同じだが，きょう体を一新し，入力階調をRGB各色8ビットから10ビットに引き上げ，併せて読み取りの高速化も図った。さらに，自動補正機能「イメージフィックス」を装備したのが特徴だ。

イメージフィックス機能は，フィルム上の傷や指紋などを検知して補正をかけるもので，これまで上位機「LS-2000」（4月出荷，光学解像度2700dpi，各色12ビット読み込み）のみに搭載されていた。半面LS-2000が持つノイズ除去機能「マルチサンプルスキャニング」機能までは搭載されない。

COOLSCANIIIのスキャニング速度は，35mmフィルム全面を2700dpiでスキャンした場合で20秒，APSフィルムで16秒（データ転送のオーバーヘッドなどを除くスキャニング・エンジン速度）。

ハーフ50ピンのSCSI-2コネクターを2基搭載，ターミネーター機能を内蔵する。縦置き，横置きどちらの使用も可能だ。ドライバー・ソフト「Nikon Scan Ver.2」と画像編集ソフト「Adobe PhotoDeluxe 2.0」などが付属する。35mmフィルムならマウント済み，ストリップ状態のいずれにも対応できるが，APSフィルムにはオプション（2万2000円）のホルダー・ユニットが必要。