バイヤーズ・ガイド

日経MACレポート

記者の目

日経MACから

Nikkei MAC CD目次

NIKKEIMAC.COM

日経BP社 BizTech

米FileMaker社（http://www.filemaker.com/）は98年6月，データベース開発ツール「FileMaker Pro 4.0 Developer Edition」を発売した。FileMaker Proで開発したデータベースをランタイム・アプリケーションとして配布可能にするほか，ファイルメーカーProの機能を拡張するプラグインの開発キットや，Javaから同ソフトにアクセスするためのツールなどを含む。マックのほか，Windows 95/NTに対応する。

開発者は「Binder」と呼ばれるツールを使い，FileMaker Proのルック・アンド・フィールそのままのランタイム・エンジンをデータベースに組み込んで，ロイヤリティー・フリーで配布できる。また，FileMaker ProのAPI（Application Programming Interface）が公開されるため，C言語などで作った機能モジュールをプラグインとして追加できる。JavaのアプレットやアプリケーションからFileMaker Proにアクセスするための「FileMaker Pro Java classes」も同梱する。

このほか，Windows標準のODBC（Open Database Connectivity）に対応したSQLデータベース・サーバーと連携するためのプラグイン「SQL/ODBC」や，Webページ作成ツール「Home Page 3.0」，C/C++/Java言語開発ツールの簡易版「Code Warrior Lite」などが付属する。

Binderは従来から「FileMaker SDK」として米国で発売されていたが，日本語（2バイト文字）に非対応なため国内発売は見送られていた。本製品の日本語版発売について日本法人のファイルメーカー（http://www.filemaker.co.jp/）は未定としているが，プラグイン開発などまで含む包括的な開発キットはこれが初めてで，データベース製品へのシフトを標ぼうする同社にとってキー・プロダクトとなる点は認めている。