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米Apple Computer社は98年5月26日，Mac OS上のJava実行環境「Mac OS Runtime for Java 2.1 Early Access 1」（MRJ 2.1 EA1）と，MRJの開発者版「MRJ SDK 2.0.1 Early Access 4」（MRJ SDK 2.0.1 EA4）の配付を開始した。どちらもAppleの開発者向けWebページ（http://developer.apple.com/java/text/prerelease.html）からダウンロードできる。

MRJ 2.1 EA1は，米JavaSoft社の標準Java開発環境の最新版「Java Development Kit 1.1.5」(JDK 1.1.5）に対応した。同時にバグ・フィクスを行い，グラフィックスをはじめ実行環境全般の動作速度の向上を図った。ただし，98年5月の同社年次開発者会議「Worldwide Developers Conference（WWDC）」で採用計画がアナウンスされた高速化のカギ，米Symantec社のJITC（Just In Time Compiler）までは実装されていない。QuickTime 3がインストールされたPowerPCベースのMac OS 8.x上でのみ動作する。Early Accessの名が示すとおり，α版以前のプレビュー版でAppleの動作保証はない。

一方のMRJ SDK 2.0.1は，「JDK 1.1.5」への対応のほか，付属する「JBindery」の改良がポイントだ。JBinderyはJavaのバイト・コードをラッピングして見かけ上のスタンドアロンMac OSアプリケーションを作成するツールで，開発工程のインタフェースをよりシンプルに改訂した。このほか，マックの開発環境「MPW（Macintosh Programing Workshop）」からJDKの開発ツールを直接利用するためのMPWツール／スクリプトが加わった。