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ニコン（http://www.nikon.co.jp/）と富士写真フイルム（http://www.fujifilm.co.jp/）は，両社の共同開発による業務用ディジタル1眼レフ・カメラをモデル・チェンジして98年6月26日に出荷する。

製品名はニコンが「E3」，富士写真フイルムが「DS-560」で価格は77万円。連写機能が高いモデルも用意され，それぞれ「E3s」と「DS-565」で価格は98万円。本モデルは両社が96年に発売した「E2N」と「E2Ns」，「DS-505A」と「DS-515A」の後継となる。ニコンと富士写真フイルムは，それぞれ画像処理の“味付け”を変えて，異なる製品として出荷する。メカニズムなどは同一だ（写真は富士写真フイルムの「DS-560」）。

ニコンの「F」マウントに対応した35mm一眼レフ用レンズ（一部制限あり）を使えるきょう体は，従来機と同じだが，従来PCカードのみだったデータ交換に加え，新たに本体にSCSIインタフェースを装備した。出力画素数は1280×1000ドット，140万画素の2/3インチ型カラーCCDを搭載する点は変わらない。

この共同開発カメラは，カメラ・ボディー内部に絞りを内蔵した縮小光学系を持つ。交換レンズ後方に位置する縮小光学系を使ってCCD撮像素子に再度結像させることで，35mmカメラと同じ画角が得られる点が，ライバル機にない特徴。今回，縮小光学系にも改良を加え，開放F値の6.7を4.8まで明るくした。またE3sとDS-565では連写機能を向上，約3コマ／秒で連続12カット（従来は7カット）までの連写が可能になった。なおE3とDS-560は従来機と同じく1カット／秒の連写が可能である。

マックとSCSI接続するためのドライバーや，SCSI接続時にマックからカメラの設定ができるユーティリティーを含んだインタフェース・キットは別売で2万円。画像は別売のPCカード（PCMCIA Release 2.1準拠）に「Exif」形式のJPEGかTIFF形式で記録できる。15MBのPCカード（4万5000円）使用時で5（非圧縮）〜84（圧縮率1/16）枚までの画像の記録が可能。