FAXstfがバージョンアップ 「Pro 5.0」はPower PCネイティブ
[Tuesday, July 14, 1998 編集長,林 伸夫=日経MAC]
ビジネス・ユーザーには必須とも言えるファクス・ソフトの定番,FAXstfがPro 5.0となってEXPO会場で人気を集めている。
通常価格119ドルのところ,会場特別価格39ドルとあってブースのキャッシャーには列が絶えない。
このバージョンで初めて,Power PCネイティブに書き換えられ,送信時にファックス・データに変換するスピードが劇的に速くなった。分秒を争うビジネス・ユーザーにとっては,これがとても嬉しい機能アップだ。
全体的にマック用ソフトとして円熟の領域に達した感じだ。ファックス・カバーシートは他のグラフィックス・アプリケーションで作ったデータをドラッグアンドドロップし,さらにFAXstf Pro 5.0の中で自由にアレンジできる。
受け取ったファックスにメモを書き加えたり,ノイズを消し去るなどの加工操作ができるようになった。また,AppleScriptが全面的に使えるようになったため,受け取ったファックスからOCRでデータをテキスト化,さらにそれをデータベース・ソフトに持ち込むといった作業もできるようになった。また,一般のビジネスソフト,たとえばMicrosoft Word 98などから直接ファックスを送信することもできる。
大量の送信先に,挨拶文だけを差し替えて一斉に送信するなどといった仕事にも使えるようになったため,ビジネス・ファクス・ソフトとして大きな支持を集めそうだ。
バージョン3.2からのアップグレードは29ドル,それ以前のバージョンからのアップグレードは49.50ドル。
なお,このソフトの機能限定版はPowerBook G3シリーズとPower Mac G3マシンにバンドルされることになっている(日本では「FAXsft 5.0J」がPowerBook G3シリーズにバンドルされて販売中である)。
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