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Windowsユーザーにも魅力十分のiMac
T-ZONE,ラオックスでは即日完売

[Saturday, August 29, 1998 田村 嘉麿=日経MAC]

29日午後3時,iMacが各販売店で一斉に販売開始した(写真1)。1日の売上総数はまだ分からないが,秋葉原のT-ZONEミナミと同Apple館だけで500台は売れたという(写真2)。単一機種で500台を売るには普通2ヶ月はかかる。iMacはまさに飛ぶように売れ始めた。多くの人たちにとって,iMacは待ちに待ったパソコンだったということだ。

iMacは熱烈なマックユーザーだけに受けたのではない。アップルコンピュータがWindowsユーザーという新規購入層を狙った戦略はかなり成功したといえる。一般雑誌の広告や,新聞といった「一般のメディア」にiMacを露出した結果だ。

iMacを購入した一人(写真3)に話を聞いてみた。すると「iMacは初めて買うパソコンだ。普段会社ではUNIXとWindowsマシンでゲームデザインの仕事をしている。しかし,家にはパソコンがなかったので米Compaq社のPressarioを買おうかと考えている時にiMacを見た。今はiMacに惚れ込んでいる」と語った。

それは販売店の選び方にも現れている。早くからアップルコンピュータとのiMac販売契約を結んだ「T・ZONE」は従来からマックを販売していた「Apple館」だけでなく,家電製品やDOS/V機を手がける「ミナミ館」でも販売した。Power Mac G3シリーズについては従来通りApple館だけだが,iMacに関してだけはこれからもミナミ館で販売を続けるとしている。

ラオックスではMac館に加えて,DOS/V専門のThe Computer館でも販売を行った。The Computer館の入り口を入るとそこにiMacを展示しており,5階で販売していると書かれていた。iMacはいち早く触りたいユーザーが取り囲んでいた。

しかし,エスカレーターで上がった5階までにはiMacではなくソニーのVAIOと米Intel社のPentium IIのブースが目に付いた。iMacはレジ・カウンターに近いところに展示してあった。残念ながらラオックスでこれからもiMacを取り扱うかどうかはまだ分からない。

ソフマップではもともとマック専門の2号館でのみ販売(写真4)。ここでは,豊富に在庫を用意し,午後6時を回ってもまだ在庫があり,日曜日にもまだ販売できるという。ソフマップ2号館は倉庫の設備はない。2号館では購入の手続きのみを行い,購入者は歩いて倉庫の設備のあるところまで取りに行く形をとった。


●写真1 29日午後3時のiMac販売開始(ソフマップ2号店)

●写真2 T-ZONEミナミで山積みにされるiMac

●写真3 初めて買うパソコンがiMac。普段はWindowsマシンを仕事で使っている

●写真4 天候が順調でないものの店外でもデモを行ったSofmap

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