Back to Home
T o p
ホット・ニュース
ホット・ニュース

ホット・ニュース
ホット・ニュース

バイヤーズ・ガイド
バイヤーズ・ガイド

日経MACレポート
日経MACレポート

記者の目
記者の目

日経MACから
日経MACから


Nikkei MAC CD目次
Nikkei MAC CD目次

NIKKEIMAC.COM
NIKKEIMAC.COM

日経BP社 BizTech
日経BP社 BizTech

シリコンバレーの大型量販ショップ
iMacの滑り出しはなかなか好調

[Sunday, August 16, 1998 シリコンバレー支局,改井 満=日経MAC]

米California州シリコンバレーの大手チェーン・ショップと言えばAppleComputer社と提携しているCompUSA(http://www.compusa.com/)Santa Clara店,家電や書籍も扱う大型店Fry's Electronics Sunnyvale店,新興ながら売り場面積や品揃えではトップのMicro Center(http://www.microcenter.com/)Santa Calara店が御三家。

いずれも深夜営業は行わず,iMac発売の98年8月15日,平常の土曜日通り9時または10時に店を開けた。爆発的ではないものの,比較的好調にiMacがさばけていく。

深夜開店ショップにわざわざ訪れた熱烈なiMac支持者ではなく,大型店を訪れるのはAppleの本命,コンシューマーだ。ここでの売れゆきがiMacの命運を決めるとあって,Appleは社員だけでなく,地元ユーザー・グループなどからボランティアを数多く動員。いずれのショップでもApple印Tシャツ姿の説明員を5人程度は見かけた。

iMacの巨大バルーン出現

最も派手な演出を行ったのが,Fry's Electronics。駐車場の一角に巨大なiMacバルーン(上の写真1)を設置して客を引いた。

CompUSAは垂れ幕に新たに「Say Hello to iMac」を追加(写真2),販売開始を告げた。店舗の最も奥にマック・コーナーを構えるMicro Centerは,入口の脇にiMacデモ機を展示,説明を行った。

店内に目を移すとマック・コーナー(写真3)は,iMac展示機,Apple社からの営業支援担当スタッフ,風船デコレーションなど,New York市の量販店J & Rと似たり寄ったり(写真4)。

米国の大型店は,どの店舗もゆったりレイアウトされており,土日でも閑散とした印象を与えるが,iMacデモ機の回りには常に10人近い人だかりができ,関心は高い。店員では答えられないUSB機器のドライバーに関する詳細や,iMacを他のマックと1対1で接続する方法などについて,Appleの説明員が詳しく解説していた。

次回入荷は1週間後

Fry'sでは80台以上の持ち帰り用iMacを展示,開店1時間で10台以上が売れたという。CompUSAも100台近くを入荷,予約なしでも持ち帰りが可能だ。Micro Centerでは約40台が搬入され,午前中だけで20台近くが売れた。

ただ,どの店舗でも開店前に購入希望者が列をなしたほどではなかった。取材中もぽつりぽつりと売れていく(写真5)。

「Windows 95より1ケタ高い製品だからね。こんなに単一機種が売れるのを見るのは初めて」とMicro Ceneterの店員と驚く。

いずれも16日の週早々には店頭在庫が尽きそう。気になる次回入荷は「はっきりしたことは分からないけれど,来週遅くの予定」(CompUSAのBrian Palermo氏)という。

周辺機器初登場はEpsonプリンター用のUSBケーブルのみ

深夜営業の店ではまったくなかったiMac用の周辺機器。量販店は3ショップとも,Epson America社(http://www.epson.com/)が自社のQuickDrawインクジェット・プリンター「Epson Stylus Color 600」(日本では「PM-600C」)をiMacに接続するためのキットを,販売していた。これはパラレルポートをUSBに変換するケーブルとドライバー・ソフトCD-ROMをパックにしたもので,価格は44〜44.99ドル。

また,Fry'sのみが米UMAX Technologies社(http://www.umax.com/)の光学解像度600dpiのUSBフラットベッド・スキャナー「Astra 1200 U」をiMacコーナーに展示,179ドルで販売していた。だが,iMac用のドライバーが付属しないWindows版だった。Appleの説明員に聞くと,「近くUMAXのWebサイトでドライバーがダウンロードできるようになるはず。iMac対応製品として出荷されるにはもう少し時間がかかるのはないか」と説明してくれた。

それ以外は,iMacが標準でサポートするUSBハブ(50〜100ドル)を販売している程度。需要の見込めそうなシリアル/USBケーブルなど,新しいiMac対応周辺機器は見つからなかった。3店とも,「対応機器はこの1〜2週間で入荷が始まり,いろいろ選べるようになるには2カ月ほどかかるのではないか」と予想している。


  • 写真1 Fry's Electronicsの駐車場に展示された巨大なiMacバルーン
  • 写真2 CompUSAに掲げられた新垂れ幕
  • 写真3 CompUSAのマック・コーナー
  • 写真4 各店舗のiMacデモ・コーナーはおおむね共通(CompUSAにて)
  • 写真5 ショッピング・カートに載せたiMacを自家用車に運ぶ購入者。iMacのパッケージは2000cc以下の乗用車の後部座席に載せて持ち帰れる。

■

日経BP社 Copyright 1993-1998 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.
This page was last updated on Mon, Sep 21, 1998 at 17:13:00.
Site Developed by Rei Watanabe