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フラッシュ・メモリーを用いたハード・ディスク [Wednesday, September 30, 1998 WORLD PC EXPO会場発,田村 嘉麿=日経MAC] メモリー・モジュールなどで知られる周辺機器メーカーのハギワラシスコム(052-223-1301,FAX 052-223-1303,http://www.hscjpn.co.jp/)がWORLD PC EXPO 98でユニークな記憶メディアを参考出展した。
フラッシュ・メモリーを用いたハード・ディスク「HSD2シリーズ」(2.5インチ・サイズ)「HSD3シリーズ」(3.5インチ・サイズ)がそれ。それぞれにIDEタイプとSCSIタイプを出品,IDEタイプを98年第4四半期から,SCSIタイプを99年第1四半期から出荷する予定だ。容量は4M〜320MB。価格は現在検討中だが,容量160MBのHSD3で約13万円になると見られる。
不揮発のフラッシュ・メモリーを使うことで,消費電力を読み込み時150mW, 書き込み時300mWと,従来のハード・ディスクの1/10程度に抑えたのが特徴だ(容量160MBの場合)。 フラッシュ・メモリーと言えば,ディジタル・カメラ用記録メディアとして知られているが,そちらはNOR型と呼ばれるタイプ。HSDシリーズで使用しているのはそれとは別のNAND型で,ブロック長が大きいので大容量メモリーに向く。ただし,フラッシュ・メモリーはパソコンのメイン・メモリーに使用しているDRAMに比べるとどうしても遅い。最大転送速度は読み込みで3.5MB/秒,書き込みで0.7MB/秒程度と一昔前のハード・ディスク程度である。 その代わり,電源を切っても内容が消えない。可動部分も一切ないので,過酷な環境で信頼性が要求される大容量メディアとしての需要を狙っている。具体的には,振動のある工場で使うパソコンの組み込み用として販売する。一般消費者にも販売するが,その場合はハギワラシスコムに直接連絡する必要がある。 ●写真 フラッシュ・メモリーを採用した2.5インチ・サイズのハード・ディスク「HSD2シリーズ」 ●ハード・ディスクの種類
●IDEのHSD3(160MB)の消費電力
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