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セイコーエプソン（http://www.epson.co.jp/）は98年10月15日，インクジェット・プリンター3機種「PM-3000C」「PM-770C」「PT-100」と，ディジタル・カメラ1機種「CP-700Z」を発表した。各製品の発売時期と価格は別表1に示した通り。

高画質と高速化を両立

PM-3000CはA3判ノビ対応，PM-770CはA4判対応のインクジェット・プリンター。解像度は両機種ともに1440×720dpiと，従来機種PM-2000C，PM-750Cと同等だが，ヘッドの制御を改良して従来機種に比べてより小さいドットを打てるように微細化を進めた結果，一段と粒状感のない画質を実現した。印刷速度も，ノズル数を増大，プリンター・ドライバーを改善，3段階の大きさのドットを打ち分ける技術の採用で，PM-3000CはPM-2000Cより，PM-770はPM-750Cより1.5倍高速になったという。

PM-3000C

印刷領域も拡大した。従来機種では用紙の下14mm余白ができたものを小さくして，上下左右の余白すべてを3mmとした。インタフェースも従来のシリアル，パラレルに加えて，新たにUSBポートを備えた，「iMac」用のUSB対応ドライバーも同梱する。さらにPM-3000Cにはオプションとして，ソフトウエアRIP「CPSソフトリッパー4 リリース4.5」を99年1月に3万円で出荷する予定もある。

PM-770C

今回エプソンでは，従来機種「PM-2000C」「PM-750C」も価格を下げて併売するため，PM-3000CはPM-2000Cの，PM-770CはPM-750Cの上位機種という位置付けになる。

ディジタル・カメラを直接出力できる
A4判対応インクジェット・プリンター

PT-100は，ディジタル・カメラで取得した画像を，パソコンを介さずに直接出力できるA4判対応のインク・ジェット・プリンター。PCカード・スロットを装備しており，TypeIIのPCカード・メモリー，コンパクト・フラッシュ，スマート・メディアで記録したデータを直接読み込める（コンパクト・フラッシュ用アダプターを同梱，スマート・メディア用アダプターは別売）。シリアル・インタフェースも装備しているので，マックと接続して通常のインクジェット・プリンターとして使用することも可能。ハードウエアはPM-750と基本的に同じ。同程度の画質や印刷速度を実現する。

PT-100

3倍ズームのメガピクセル機
解像度補間により200万画素を出力

CP-700Zは，35mmフィルム換算34〜102mmの光学3倍ズームと130万画素のCCDを搭載したディジタル・カメラ。光学ズーム・レンズを搭載したのは同社初で，出力画像サイズも最大1600×1200ドットに引き上げた。同機のCCDの出力画素数は1280×960ドットだが，新たに開発した画像処理技術「Hypict」を使って画像の高コントラスト部（被写体の輪郭など）に発生するジャギーを抑えたのが特徴だ。CCD出力を補間してドット数を増やし，JPEG圧縮を掛けるだけでは，ジャギーなどのノイズが目立つため，圧縮前に高コントラスト部を検出して，その部分によりきめ細かな補間を行い，圧縮後にノイズの発生が目立たないように工夫した。

CP-700Z

耐光性が向上した
新しい専用光沢紙

エプソンでは，98年10月下旬に耐光性に優れた光沢紙「フォトプリント紙2」も発売する。価格は別表2に示した通り。従来の光沢紙に比べて，5〜10倍の耐光性を実現しているという。

問い合わせはエプソン購入ガイド・インフォメーション 042-585-8444