マック用ビジネス・ソフトのオッズ破産 サポートは,オフィス・リーが継続
[Monday, October 5, 1998 佐藤 千秋=日経MAC]
パッケージ・ソフトウエア販売のオッズ(本社島根県大田市)が,1998年9月30日に破産を申請し,同10月2日に認められた。同社は,「エクセル経理」,「4D会計」などのマック用ビジネス・ソフトを手掛けていた。破産の原因は,同社の電気機械器具卸売部門の売り上げ不振とみられる。
同社取扱ソフトのサポート・サービスは,97年2月からそれらの開発やサポートを担当してきたオフィス・リーが引き続き行う。同社のオッズ・サポート・センターの電話番号は03-5821-2593で,テープの案内に従って,ファクスで質問などを送付する。オッズ取り扱いのソフトの権利は,破産管財人の了解を得て,他社に移行するとみられるが,それまでの間も,ユーザーに不利益が発生しないようにと,とられた措置だ。企業の根幹に関わるソフトだけに,不意のトラブルなどの相談ができる道が残されたことで,ユーザーは一安心だ。
サポート・サービスを継続することに決めたオフィス・リーの永田信義専務は,その理由を次のように説明する。「当社はユーザー・サポート・サービスから始まった会社。ユーザーを守らなければという一心で継続を決めた。開発に携わってきた当社が一番よいサポートを行えるうえ,ここでサポートを打ち切れば,せっかく育ててきたソフトの命脈を断ち切ることにもなる」。
オフィス・リーは,これまでオッズからの委託で,サポートを行ってきたが,以後は無報酬となる。それでも,「1年ぐらいはがんばりたい」と,永田専務は決意表明している。
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