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米Apple Computer社（http://www.apple.com/）は，米国現地時間98年10月14日午前11時（日本時間10月15日午前3時），米California州Cupertino市のFlint Centerで，暫定CEO（最高経営責任者）のSteve Jobs氏自身が壇上に上がり，98会計年第4四半期（98年7〜9月）と98会計年度（97年10月〜98年9月）の業績を発表した。その後，Mac OS 8.5の出荷日を10月17日と公表（関連記事：「"Mac OS 8.5は13,800円」），その注目の新検索機能「Sherlock」のデモンストレーションを行った。

その8時間後の同15日午前11時，日本でも，アップルコンピュータ（http://www.apple.co.jp/）の原田永幸社長が，東京・西新宿で，同内容を発表した。

第4四半期の売上高は15億5600万ドル（1ドル120円換算で1867億2000万円），利益1億600万ドル（同 127億2000万円）となった。前年同期は，それぞれ16億1400万ドル（ 同 1936億8000万円）と-1億6100万ドル（ 同-193億2000万円）だった。同程度の売り上げで，97年の赤字額とほぼ同額の利益を上げた。

98会計年度の通年業績は売上高59億4100万ドル（7129億2000万円），利益は3億900万ドル（同370億8000万円）となった。97会計年度は，それぞれ70億8100万ドル（同8497億2000万円）と-10億4500万ドル（同-125億40000万円）だったから，売上高は10億ドル以上減ったにもかかわらず，収支を13億ドル以上改善した格好だ。

Jobs氏は，製品ラインを15シリーズから3シリーズへと減らしたことなどを好調の要因として紹介した。原田社長は，ハイパフォーマンス・マシンであるPowerPC G3搭載機の製品力，在庫量を6日分まで圧縮したことなどが収益率向上に寄与していると，分析してみせた。

なお，Appleが会場に選んだFlint Centerは，同社のお膝下，California州Cupertino市De Anza大学構内にある，初代マックが発表された由緒ある会場だ。