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「クラリスメール」の新版2.0は11月 メールをデータベース化して管理 [Saturday, October 18, 1997 田中 雄二=日経MAC] クラリス(FAX(03)5210-9022,http://www.claris.co.jp/)は,同社のインターネット対応メール・ソフトの新版「クラリスメール2.0」を11月に発売開始する。価格は6900円。旧版1.1からは,4000円でアップグレードできる。2.0で機能強化された点を見ていこう。 図(43K)がクラリスメール2.0の「ブラウザ」画面。旧版の1.1と比較して,一部ユーザー・インタフェースを改良している。新しく「ツールバー」が画面表示され,アイコン・ボタンをマウスで操作することで機能を選択できる。 「ブラウザ」画面の構成も変更になった。以前は「受信箱」「送信箱」といったフォルダが「タブ」で表示され,そこをクリックすることで項目を表示した。今回はタブが無くなり,フォルダをクリックすることで目的のフォルダを表示する。フォルダは階層管理ができるようになり,より整理しやすくなった。 メールのデータはデータベースで一元管理 旧版クラリスメール1.1では,1つのメール・データを1ファイルとして保存・管理していた。この方式だと,短いテキストだけのメールでも,結構な量のディスク容量を消費してしまうので,ユーザーには不評だった。 2.0では,メールのデータはデータベース・ファイルとしてまとめられ,一元管理ができるようになった。これにより,ディスク容量も節約できる。また,検索速度も向上するという。何か異常が発生した場合の修復機能も持っている。なお,データベースのエンジンは,同社のデータベース・ソフト「ファイルメーカーPro」のものとは異なり,クラリスメール独自のものとなっている。 AppleScript対応強化など細かい部分の使い勝手も向上 AppleScriptへの対応も強化した。プルダウン・メニュー上にAppleScriptを実行するためのメニューが追加されている。2.0には,クラリスメール1.1ファイルを2.0形式へ変換するなど,あらかじめいくつかのAppleScript実行ファイルが付属する。モデム接続・ユーザーに便利な機能としてダウンロードするメールの容量を制限する機能が加わった。容量の大きいメールは,タイトルや添付ファイル名など最小限の情報のみ取り込み,表示する。必要と思われるファイルは,改めてロードすればよい。接続時間の短縮につながる,ユニークな機能だ。 このほか細かいところでは,メール・アカウントの登録が無制限となった,英文スペル・チェッカー機能を搭載,複数署名に対応,引用符付きの文字をカラー表示する,などの機能が加わっている。 なお,クラリスメールはニフティサーブ対応というのも旧版の売りだったが,2.0には専用接続ソフト「Nifty Manager 3.0」を同梱する予定だ。 |
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