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マイクロソフト,Outlookβを出荷 97年末までに日本語版を発売 [Tuesday, November 18, 1997] 1997年9月にマイクロソフトがグループウエア・サーバー・ソフト「Exchange Server 5.5」のベータ版をリリースしたのに伴い,クライアント・ソフトのマック版「Outlook for Macintosh Exchange Server Edition」のベータ版も出荷し始めた。年内には米国に合わせて日本語版の発売を開始する。ただしマック版OutlookはExchange Serverに添付する形でしか販売しない(関連情報はhttp://www.microsoft.com/outlook/を参照のこと)。 Outlookは単独でも住所録,スケジュールなどの個人情報管理機能を持つソフトだ。電子メール機能もあるが,マック版はExchange Serverにしか接続できない。Windows版のようにインターネット・メールやロータスの「cc:Mail」に接続する機能は省かれている。ちなみにマイクロソフトによると,インターネット・メール・クライアント機能だけを持つ「OutlookExpress」を来年中に統合する予定だが,現状ではExchange Serverがないと魅力は半減する。 マック版Outlookは電子メール・クライアントとしてはExchange Serverにしか接続できない。しかしExchange Serverをゲートウエイとして,インターネットやサードパーティー製のメール・システムを利用することはできる。Exchange Server自体がインターネット・メール・サーバー(SMTP,POP3,IMAP4対応)機能を持つし,cc:Mail,「ノーツ」とはゲートウエイ接続の機能を備えている。 図1は起動時の画面。左側の縦に並ぶアイコンは各情報を管理するデータベースを示す。「受信トレイ」や「Calendar」(日本語版では「予定表」)を選択すると,右手のフレーム表示が機能に合わせて切り替わる。例えば,受信トレイを選ぶとメール・リストを表示する。タイトルや受信日などの項目の並び順はカスタマイズでき,読みたいメールを選ぶとポップアップ・ウインドウで内容を表示する。メールを送信するときは画面左上の「File」メニューの下にあるアイコンをクリック。メールには画像や「Microsoft Excel」の表の一部などのオブジェクトを貼り付けて送信できる。
データの使い回しが楽 図1の中段にある「Public Folders」や「Mailbox」(日本語版では「パブリックフォルダ」や「メールボックス」)はExchange Server側に実体がある。一方,「Personal Folders」(同「個人フォルダ」)はユーザー側のパソコン上に作られるデータベース。パブリックフォルダにあるデータベースを個人フォルダに複製すれば,接続を断ったあとでも利用できる。例えばノート・パソコンにフォルダを複製しておけば,外出中に参照したり変更を加えられる。 Outlookの特徴は,1度登録した情報を異なるデータベース間で使い回せることだ。アイテムを別のデータベースのアイコンにドラッグ・アンド・ドロップするだけで内容を複写したり,そのデータベースの機能を起動できる。例えば図2はスケジュール管理を行うCalendar(「予定表」)画面。メールをCalendarアイコンにドラッグ・アンド・ドロップすると,予定表の登録フォームが開く。逆も可能で,スケジュールに登録したアイテムを受信トレイにドラッグ・アンド・ドロップすればメールの送信画面が開く。図3はグループ・スケジュール機能を利用して会議の時間を決めるための「Meeting Wizard」(「会議ウイザード」)。会議の参加者名や会議室名などを入力していくと,各人の空き時間を表示するほか,都合のよい時間を候補として表示する。 (齋藤 淳=日経Windows NT編集) |
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