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NTTが98年2月から xDSLの実証実験を実施 [Friday, December 19, 1997 松浦 晋=日経MAC] 日本電信電話(NTT)は,98年2月から関東と関西で,既存の電話線を利用して最大9Mbpsのデータ転送を行う「xDSL(x Digital Subscriber Line)」技術の大規模な実証実験を行う(http://www.at-net.ne.jp/RandD/xdsl/)。公募によって250組ほどのユーザーを募り,実際に家庭にxDSLの端末を持ち込んで,伝送速度や伝送の品質,既存の音声回線との干渉,さらにはユーザーの満足度などを細かく調査する。実験期間は2月20日から12月10日までの約10カ月間。 xDSLは通常のメタリック・ケーブルによるアナログ電話回線を利用して,より周波数が高く,その分情報の伝送速度が大きい信号を送受信する技術の総称。 伝送速度やユーザーと電話局間の「上り」と「下り」の伝送速度の差によって,HDSL(高速ディジタル加入者線 High-bit-rate DSL)=伝送速度は上り下り共に1.5M〜2Mbps,SDSL(対称型ディジタル加入者線 Single-line-DSL)=伝送速度は上り下り共に160k〜2.0Mbps,ADSL(非対称型ディジタル加入者線 Asymmetric DSL)=上りが16k〜640kbpsで下りの1.5M〜9Mbps,VDSL(超高速ディジタル加入者線 Very high-bit-rate DSL)=上り1.5M〜2Mbpsで下り13M〜52Mbps——に分類されている。 既存のインフラストラクチャーを利用して高速データ伝送が可能になる半面,これまでNTTが研究所レベルで行ってきた実験ではISDN回線との共存が難しく,使用する回線は電話局側の設備によって最高伝送速度が異なるというような問題が指摘されている。 今回の試験で実施するのはSDSLとADSLの2種類。モニターの家庭にxDSL端末を持ち込んでアナログ電話回線に接続して実際に利用してもらい,アンケートを集める。実験にはインターネット・プロバイダーも参加して,各プロバイダーにxdSL端末を設置してユーザーと結ぶ。 |
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