POP3/SMTPに対応したのは98年1月29日から。一般に使われているインターネット・メール・ソフトでニフティサーブのメールを送受信できる。同時に「nifty.ne.jp」というドメインを新設し，ネーム・アドレスの登録受け付けを98年2月2日から順次始めている。

従来の，英文字と数字の組み合わせによる分かりにくいアドレスに代わり，英文字のみを使った任意の単語でアドレスを作ることができる。従来通り，会員同士の間ではユーザー名だけでメールを送受信でき，インターネットを介した外部とのやり取りで「xxx@nifty.ne.jp」が必要になる格好だ。新アドレスは3月25日から利用できる。従来のメールアドレスは今後も併用でき，その場合の外部との送受信には，従来通り「niftyserve.or.jp」ドメインを利用する。

自動転送サービスでは，ユーザーの指定したインターネット上の他のメールアドレスへ，すべてのメールを転送してくれる。

また，着信拒否サービスは，ユーザーが特定したアドレスから発信されたメールを，着信させないというもの。不要なダイレクト・メールや，悪質ないたずらメールなどを防ぐことができる。

「メンバーズホームページ」は，パスワードなどでアクセス権を設定し，特定の仲間だけがブラウズできるホームページを開設できるというものだ。ニフティサーブの「CUG」（Closed User Group）相当の電子掲示板サービスである。

以上5つのサービスは「標準コース」および「特別コース」のユーザーは無料で利用できるが，「従量サービス」のユーザーは月額1000円の追加料金が発生する。詳しくは同社のWebページ（http://www.niftyserve.or.jp/）参照。

インターネット時代に合わせ
アクセス・ポイントの統廃合も検討

インターネットへの対応と併せ，ニフティサーブはアクセス・ポイントも見直す。現在，TCP/IPの接続は「HyperROAD」と「HyperROAD64」の2つのアクセス・ポイントのみで可能。今後は以上の2つと「FENICS-ROAD 7（56Kbps対応）」を残し，他の老朽化したアクセス・ポイントを廃止する。まず3月末から「FENICS-ROAD 4」を順次廃止し，99年3月に全廃。その後，「FENICS-ROAD 3」と「FENICS-ROAD 5」を廃止。「FENICS-ROAD 7」は98年1月現在で全国140ポイントに設置を完了した。ROAD 4のある地域をすべてカバーしたことから，ROAD 4の廃止を決めた。