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今年2回目を迎えたディジタル・パブリッシング・グランプリ。366点の応募作品の中から，グランプリを受賞したのは，グラフィックデザイナー，長藤寛和氏のホームページ「image dive site」。グランプリのほか，部門大賞12点など，全30作品の受賞が決定した。 【受賞作一覧】

ディジタル・パブリッシングによって作成された作品を広く募集し，優秀作を表彰して，ディジタルデザインのあるべき未来を明らかにしようと，日経MAC，日経デザイン両誌の共催で始まったディジタル・パブリッシング・グランプリは，今回が第2回となる。5月から募集を開始した今回は，7月18日の締切りまでに366点の作品が集まった。

グランプリを受賞したのは，若手グラフィック・デザイナー，長藤寛和氏のホームページ「image dive site」。Macromedia Flashを随所に使ったインタラクティブなページだ。審査員の河北秀也氏は「作者はネットワークを熟知している。データが軽く，しかもデザインセンスが抜群だ」と言う。また，久保田晃弘氏も「Flashの使い方が巧みで，目の覚めるようなインタラクション」と評価する。

部門大賞の中でも，特に審査員に強い印象を与えたのが，鈴木幸一氏の写真集「南氷洋捕鯨」だ。年配の作者が自分の人生を振り返り，昔の写真を元に作った写真集である。日比野克彦氏は「技術的なことを超越した魅力がある。過去の経験が年を経て，ディジタルに出会うことでこの作品を作りえたことがすばらしい」と語っている。そのほか，受賞作品は全30点となった。 昨年の応募総数は341点。今年は応募作が増えたばかりでなく，作品の質も昨年を上回ったと審査員の間では評価された。なお，表彰式は9月24日午後2時から，幕張メッセで開催中のWORLD PC EXPO会場で行われた。また24日から27日までのEXPO会期中，受賞作品の展示が行われる。