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一見，魚のようにも見える鳥たち，そして大嶽氏自身が大好きだというバーボンのボトルたち。いろいろと描いているうちに作品は150点を超えた。その中から選んだ12作品での受賞である。

タブレットで絵を描き，インクジェット・プリンターでプリントアウト，同じものを2枚合わせ，上部の紙を立体に加工して制作した。

大嶽氏は半年前にはキーボードに触れたこともなかったが，自分が好きな「絵」から入ったことがよかったと振り返る。

感動，暖かさ，やさしさといった，いわばアナログなことがディジタルに変換されたとき，それはどれだけ伝わるのか？ディジタル・ツールが高度になったことで誰でもが表現者になれる半面，受け手には表面的にしか理解されないのではないか？そうしたことを大嶽氏は危惧している。

また，21世紀へ向けて環境や，さまざまな生き物たちとの共生も大切なテーマと考えている。これらのメッセージを半抽象的な造形をベースに発信し続けたいと，大嶽氏は語っている。

大嶽　一省

1955年生まれ。岐阜県多治見市出身。株式会社リクルート，エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター。現在，学び事業，学び制作トータルプランニング・グループで学校広報の宣伝，ディレクション，UI，VI等のコンサルティング，講師，アドバイザー。98年1月　那須高原，那須オオシマフォーラムで「BIRD」常設ギャラリーオープン。98年4月　中部電力ギャラリーにて「BIRD」個展。日本グラフィックデザイナー協会会員。

使用したハード／ソフト

Macintosh Performa 5320
Macintosh Color StyleWriter 2500
WACOM グラフィックス・タブレット
クラリスワークス