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なぜG3を見送ったのか [Tuesday, April 7, 1998 改井 満=日経MAC] 評価できる部分は確かに多い。しかし,今,性能向上型を投入するなら,なぜPowerPC 750(G3)を投入しなかったのか? 実現していれば,従来比2倍以上の性能向上が果たせたはずだ。CPUがドーター・カード方式の2400cは,最も手軽にG3化できる資質を備えているし,事実米Newer Technology社やインタウェアは,CPUカードの製品化をアナウンスしている。 仕様はAT互換サブノートを見て決めた? アップルはG3搭載を見送った理由として「熱と電力消費」を挙げている。しかし,実情はIBM PC AT互換サブノートの仕様水準と価格を見据えて決定したフシがある。 売れ筋のATサブノートと比較すると,CPU動作周波数,ハード・ディスク容量,ディスプレイ表示領域など主要な仕様がほとんど一致しているのだ。今回は一騎討ちの相手に指名買いNo.1の「VAIO PCG-505EX」を引きずり出して,クロス・プラットフォームのアプリケーションを使ったベンチマーク・テストを行ったが,控え目に見ても負けに終わった。 省電力MMX Pentium 233MHz機と時を同じくして登場した603e/240MHz搭載の2400c。アップルの放った“けん制球”と思うのは私だけ?
アプリケーションを使ったPowerBook 2400cとVAIO 505EXの性能比較。2400c/180を100%とした相対値でバーが長い方が高速
PowerBook 2400cは「ディスク・キャッシュ128KB」,「仮想メモリ」オフ,「AppleTalk」オフ,「PowerBook」コントロールパネルを最高性能に設定した。一方のVAIO 505EXも同様に,付属の電力管理ユーティリティーで性能を最優先した設定でテストした。 「Excelのスクロール」テストには,マック版「Excel 5.0」,Windows版「Office 97」を使用し,同一のマクロ・プログラムを動作させた。両機とも256色モードで実施した(表示領域は800×600ドット)。一方の「Photoshop 4.0の画像処理」では,15MBのPICT形式写真データに対して,アプリケーション内蔵のフィルタを実行,再描画が始まる直前までに要した時間を計測した。なお,2400cは実行前の設定ダイアログが瞬時に表示されるのに対して,VAIO 505では30秒以上かかった。表示はそれぞれ16ビット・カラー・モード。 注)Excelのベンチーマーク・テストはソフトのバージョンが異なるので参考値と考えていただきたい。2400cではOffice 98(英語版ベータ)でも実施したがExcel 5.0の測定値と有意差はなかった。 記事目次/前のページ/次のページ この記事は、日経MAC98年5月号(98年4月18日発行)掲載記事の抄録です。 |
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