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家庭向けのWebサーバーが必要だと思っている [Monday, January 19, 1998 シリコンバレー・オフィス発、山田 剛良=日経MAC] We want the Web server to be the server for the people in the house. ●今後のWebSTARはどうなるんでしょう? Chuck 98年1月に出荷するWebSTAR 3.0では多くの機能拡張が加わる。TCP/IP経由のリモート管理,マルチホーミング,FTP機能,AppleのV-Twin検索エンジンを使ったサーチ・エンジンの統合,HTTP 1.1に基づいたパイプライン・リクエスト,チャンク・ファイル転送といった機能が加わる。 君の聞きたいのはその先のことだよね。Netscape Communications社にしても他のサーバー・ベンダーにしても製品をどんどん多機能で高性能で巨大なものにしている。みんな企業ユーザーしか見ていないからだ。もちろんそれは重要だ。WebSTARも今は同じ方向に進んでいるし,今後もそうだろう。 だけど,僕は近い将来——99年とか2000年にインターネットへの常時接続が普及するに従って,Webサーバーは家庭に入ると思っている。例えば僕の自宅のサーバーに君がアクセスすると,サーバーが留守番電話のように応対してくれる。僕が外出先からアクセスすると消し忘れの電灯がないか,ビデオの予約状況はどうかといったことを知らせてくれて,必要ならビデオの予約を追加することができる。僕は自分のWebサーバーにアクセスして航空券や新しいCDやゴルフ場の予約をリクエストする。するとWebサーバーがエージェントとして機能し,必要な予約作業をしたり,旅行代理店に連絡したりする。つまりWebサーバーが家庭の情報システムの中核として位置する時代が来ると思う。 そのために必要なWebサーバー・ソフトは高機能で巨大なデータを扱う高性能ソフトじゃない。むしろ小さくてメモリーを食わなくて基本的な機能だけを備えている。でも,もし必要ならプラグインでいろんな機能を自由に追加できるアーキテクチャーを持っているソフトだ。 家庭向けのWebサーバー・ソフトなんて,まだだれも作ってない。だけど僕はこれが将来のWebSTARで考えるべきもう1つの方向性だと思っているんだ。 記事目次/前のページ/次のページ この記事は、日経MAC98年2月号(98年1月18日発行)掲載記事の抄録です。 |
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