■ 貧乏人のためのCG講座 アラカルト編 |
「D-Pixed」には2色のドットを市松状に並べることで、擬似的に中間色を作り出すタイリング機能があります。「2つの色を混ぜる」という直感的な操作で、簡単に中間色が作れるので使ってる人も多いのではないでしょうか。しかし、この機能を上手に使いこなすには、結構コツがいるのも事実です。ここではタイリング機能を使う上で注意するべき点をいくつかあげたいと思います。
■タイルは斜めに使え
まずは下の2種類のタイルを見てください。どちらも白と黒からできているタイルですが、どちらが中間色の「グレー」に見えるでしょうか?
![]() | ![]() |
人間の目は、斜め方向の解像度が水平・垂直方向の解像度より悪いという特性があります。そのためドットが斜めに並んでいると分離がしづらくなり、地の色と混じって中間色として見えますが、縦横に並んでいると単なるドットとして分離してしまうというわけです。「D-Pixed」のパレットには15種類のタイルパターンが用意されていますが、中間色を作る目的でタイリング機能を使うのであれば、ドットが縦横に並んでいるものは避けたほうがいいと思います。規則的なドットの並びばかりが目立ってしまいますので(下のグラデーションバーを見れば、さらに納得してもらえると思います(^^;)。
![]() | ![]() | ||
![]() | 縦横に並んでるのも、「模様」として使ったりするとポップな感じが出ていいかもね。 | ||
![]() | ![]() |
■タイリングに向く色、向かない色
簡単に中間色が作れる・・・と冒頭で書きましたが、使う色によってはひどくチグハグになってしまうことがあります。例えば、下の2つの画像はどちらもタイリングによる青と緑のグラデーションですが、上のほうのものはドットが浮き上がって非常にザラついた感じになってしまっています。
R,G,B=63,63,127 ■ | ![]() |
■ R,G,B=0,255,0 |
R,G,B=63,63,127 ■ | ![]() |
■ R,G,B=63,127,63 |
■タイルパターンの塗り方
タイリング機能を「塗りつぶしツール」とともに使う場合は注意が必要です。異なる2色のドットが交互に並んでいるというタイルの構造上、塗りに失敗したときにもう1度「塗りつぶしツール」で正しい色を塗りなおす、というわけにいかないのです。失敗した時にすぐ気がつけば、アンドゥで元に戻れますが、それを逃すと1ドットずつ手で消していく羽目になります。
これを防ぐには、タイルで塗りたい部分を修正の簡単なベタ色でとりあえず塗ってしまい、塗る場所を決めたところで、タイルでベタ色部分を塗りつぶすようにするのが簡単で確実です。
![]() | ![]() | ![]() |