MAD (MPEG audio decoder) をベースにした MP3 デコードプラグインです。
KbMedia Player に標準で同梱されている kbmp3.kpi よりも音質が良いという話です。
ただし、再生時の CPU 負荷は kbmp3.kpi よりも高くなります。
MAD については
http://www.mars.org/home/rob/proj/mpeg/
を参照してください。
kbmad.kpi は標準では kbmp3.kpi よりも優先度が低いため、
プラグインフォルダに置いただけでは使用されません。
kbmad.kpi を使用して MP3 を再生したい場合は、
[ツール] -> [環境設定] -> [プラグイン] で kbmp3.kpi を使用しないように設定して下さい。
上の方に表示されているものほど優先順位が高いです。
kbmad.kpi より上に表示されているプラグインのうち、
対応拡張子が MP3 のものはすべて無効にして下さい。
なお、初回ロード時に自動的に作成される kbmad.ini ファイルを書き換えることによって、
24bit/32bit での出力等ができるようになります。
[kbmad.kpi]
BitsPerSample=16
EnableDither=0
BitsPerSample は 8/16/24/32 のいずれかを指定します。初期設定は 16 bit です。
24 や 32 を指定すると、少しだけ音質が向上しますが、その分再生負荷が高くなります。
使用する waveOut/DirectSound デバイスが対応していないと意味がありません。
(デバイスが対応していない場合は KbMedia Player 本体が 16bit に変換して再生します)
KbMedia Player 本体の 24bit/32bit 出力の設定が有効になっている場合は、
INI ファイルの内容は無視します。本体から適切なビット数が要求されるためです。
KbMedia Player 本体の 24bit/32bit 出力の設定が無効な場合、24bit/32bit は
KbMedia Player が内部的に 16bit に変換します。なので、実質的にはこの設定は
8bit 出力したいときしか意味を持ちません。8bit 出力するメリットはほとんどありませんので、
BitsPerSample の設定は限りなく無意味に近いです。
EnableDither は 0 で無効、1 で有効です。1 を指定すると音質が少し変わります。
8bit で再生している場合は音質が多少改善されるかもしれません。
設定の変更は、ファイルを開き直したときに反映されます。
KbMedia Player を起動し直す必要はありません。
kbmad.kpi には Robert Leslie 氏作の libmad 0.14.2 beta のソースコードが
組み込まれています。元ソースは GPL ですので、kbmad.kpi も GPL に従います。
一部ですが、柴田氏、Yunasoft 氏、Moka 氏、おたちゃん氏制作の
in_mpg123.dll(otmpg123.kpi)
のソースコードが組み込まれています。(演奏情報取得の部分)
kbmad.kpi のソースが欲しい方は
http://home7.highway.ne.jp/Kobarin/source/
からダウンロードしてください。